Instagram動画が最大60秒に。さらにタイムライン表示にアルゴリズムを導入へ!企業への影響と取るべき対策とは?
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Instagramは、編集・再生できる動画の長さを最大60秒に変更することを発表しました。また、数カ月のうちに投稿の表示にアルゴリズムを導入する予定であることも明らかにしています。動画マーケティングを展開する企業への影響を考えます。
Pixabilityの調査では、Instagramを活用している50社が今年1月に投稿した動画の数は、昨年1月に比べて平均50%増えているとのことです。動画マーケティングにおけるInstagramの存在感が日々高まる中、2つの大きなニュースが流れました。
Instagram動画が最大60秒に
Instagramは今年2月、60秒の動画広告配信を開始していますが、今後数カ月のうちに、すべてのユーザーや企業が60秒の動画コンテンツを扱えるようになります。
Instagramによると、この半年でInstagramユーザーによる動画視聴時間が40%も増加しており、動画が人々により近い存在になっていることがうかがえます。
企業にとっては、従来15秒までに制限されていた動画尺が4倍にも伸びることで、動画表現の幅が大きく広がり、動画を通じたより豊かなコミュニケーションを図れるようになります。
表示アルゴリズムを導入へ
同社はまた、今後数カ月以内に、タイムラインの表示にアルゴリズムを導入することも明らかにしています。
これまでは投稿された順に動画や写真がタイムラインに並んでいましたが、平均で70%もの投稿が見逃されていたというデータが明らかになったことから、ユーザーがより関心の高い投稿に出会えるようにアルゴリズムの導入に踏み切ったとのことです。
導入後はユーザーの興味関心、つながり、タイミングなどに基づき、動画や写真の表示順が変動することになります。
この変更は企業にとってどのような影響があるのでしょうか?
従来の表示方法の場合、企業がユーザーとの接触機会を増やすには、高い頻度で動画や写真を投稿し続ける必要がありました。
しかしアルゴリズム導入後は、投稿の「数」よりも、シェアやコメントなどのエンゲージメントを獲得できる「高クオリティ」の動画コンテンツの開発に重きを置く必要があります。その点、上述の60秒動画への対応は好材料と捉えてよいでしょう。
ただし逆に言えば、確実にユーザーの目に触れるには動画広告を活用する必要があり、このアルゴリズム導入は、今後の企業のInstagram戦略を大きく変えるターニングポイントになるかもしれません。