数字からわかる「ウェブ動画広告」を最大限に活かす4つのコツ(前編)
キーワード: 動画の効果・データ

「数字からわかる『ウェブ動画広告』を活かす4つのコツ」を本日より2回の連載でお伝えします。前編ではデバイスの選定と、視聴時間帯についてのデータを元にリーチしやすい動画広告のヒントを得ていきましょう。
「数字からわかる『ウェブ動画広告』を活かす4つのコツ」を本日より2回の連載でお伝えします。前編ではデバイスの選定と、視聴時間帯についてのデータを元にリーチしやすい動画広告のヒントを得ていきましょう。(後編はこちら)
みなさん、『Ooyala』という企業をご存知でしょうか。『Ooyala』は、ウェブ動画をあらゆる場所に配信するツールを提供している企業です。『Ooyala』は、つい最近の2012年第2期に、動画配信ツール『グローバルビデオインデックス』をリリースし、成功しています。
今回は、動画配信業者とのつながりから多くの顧客を集めている『Ooyala』の【Ooyala Q2-2012 Global Video Index】よりウェブ動画広告についての興味深いデータを集めました。このデータから、今のウェブ動画産業の位置づけや、いかにウェブ動画が視聴されているかがわかるでしょう。では、実際にウェブ動画をビジネスにうまく活かすには、どうすればよいのでしょうか。ウェブ動画の現状から、動画を活かすコツをお伝えします。あなたのビジネスに活かせるヒントが見つかるかもしれません。
ウェブ動画を最大限に活かすコツ1:スマホとタブレット
ウェブ動画をビジネスに活かすには、ターゲットにするデバイスを決め、それに合わせて動画を配信することが重要です。パソコンか、携帯電話か、タブレットか、TVか……。なぜなら、デバイスによって1日に使用する時間が異なるからです。
『Ooyala』の情報によると、国によって、動画を見る際に使うデバイスの割合には大きな差があります。たとえば、携帯電話またはタブレットで動画を見ている日本人は約18%で、そのうち携帯電話で見ている人は約15%。ほとんどが携帯電話で動画を見ています。スマートフォンの影響が大きいようですね。一方、イギリス人は約14%のうち、携帯電話で見ている人が約4%です。ほとんどがタブレットで見ているということになります。
ちなみに、調査対象国のうち、携帯電話またはタブレットで動画を見ている人が最も多いのが日本(約18%)、次にイギリス(約14%)、シンガポール(約12%)と各国が続いて、最も見ていないのが、アメリカ(約6%)、スペイン(約6%)、メキシコ(約6%)となっています。昨年と比べ全体的に、スマートフォンとタブレットで動画を見ている人は確実に増えています。
ウェブ動画を最大限に活かすコツ2:選ぶべき時間帯
動画視聴は、使用する動画配信ツールだけでなく、一日で最も動画を見ている時間帯にも差があるようです。この研究結果によって、動画配信時間の決め方や、いくつかの動画を異なる時間帯、曜日に公開する必要性が明らかになりました。
動画視聴時間帯は、地域ごとに似通った傾向があるとわかりました。APEC(日本・アジア太平洋)、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、LATAM(ラテンアメリカ)ごとにデータを出しています。EMEAとLATAが、夜遅くに動画を見ているのに対し、APACは朝早く、主に通勤時に動画を見ていることが明らかになったのです。
地域ごとの動画視聴時間帯を、さらに国ごとに調査しました。【アジア・欧米】
【アジア】では広告配信をスポット出稿することが賢明であると言えるでしょう。(加えて、マレーシア人はおそらく寝ていないことが予想されます。)
【欧米】では、全体的に同じようなグラフの形になりました。ほぼすべてのデバイスでAM7時からPM10時の間で視聴されていることがわかりました。
さらに動画利用者数を分析した結果、他のデバイスと比べ、多くのタブレット利用者は夜に動画を見ており、パソコンでは、日中に動画を見ている人が多いことがわかりました。
さて、続きの“コツ3「広告の配置場所」”と“コツ4「曜日の設定」”は、後編にてにお伝えします。
[参考]
【Ooyala】Q2-2012 Global Video Index
http://go.ooyala.com/rs/OOYALA/images/Ooyala-Global-Video-Index-Q2-2012.pdf[pdf]