
PC・タブレット・スマホなど様々な端末で動画が視聴される中、どの種類の端末が動画広告を視聴した際の購入意欲をより高めるかは、その動画広告にどれだけ意識を集中して見ているかを示す“注視度”によって、 大きく異ることがわかりました。
動画広告を視聴して商品を買いたいと思うかどうか、視聴時の“注視度”と“視聴端末”の違いが大きな影響を与える――。このように指摘する調査結果が発表されました。(YuMe、IPG Media Lab 共同調査)
同調査では、調査対象者がどれくらい注意深く動画広告を見ているかを調べ、注視度が低いグループ、中程度のグループ、高いグループの3つに分類。注視度と端末の違いが、動画広告を視聴した際の購入意欲に、どのような影響を与えるかを調べました。
結果、注視度が高いグループでは、動画広告をスマートフォンから視聴した人の64%が広告商品の購入意欲が高まったと回答。注視度が高いグループに限ると、PC(52%)やタブレット(56%)と比較し、スマホで動画広告を見た場合に、最も商品の購入意欲を高められることが分かりました。
ただ、注視度が中程度のグループでは、PCからの視聴時に51%、タブレットからでは47%、スマホからでは41%が動画広告を見て購入意欲を刺激されたと答え、注視度の高いグループの結果とは順番が逆になっています。
動画広告をしっかり見てくれるユーザーにはできるだけ小さな画面、それほど注視はしていないが動画を見てくれてはいるユーザーにはできるだけ大きな画面で動画広告を見せた方がいい、ということでしょうか。
動画広告を見てくれる可能性の高いユーザー(ロイヤルティカスタマーや、ファン)への配信や、スキップができない動画広告のような、注視度が高まる広告配信形態の場合には、スマホなどの小さな画面で配信したり、反対に、注視度がとりわけ高くないことが予想されるユーザーや、注視されにくい場所での配信には、PCのような大きな画面で動画広告を配信するなどの工夫によって、視聴者の購入意欲を高めることができるかもしれません。
調査概要
調査主体 :YuMe、IPG Media Lab
調査対象 :「注視度:低」のグループ=876人、「注視度:中」のグループ=1891人、「注視度:高」のグループ=402人
[参考]
Pursuit of Attention: Getting to the Center of Attentive Audiences