
SNSやニュースメディアに掲出される“ネイティブ広告”が話題になっていますが、ネイティブ広告枠に動画を載せる“ネイティブ動画広告”がアメリカでは既に登場し始めているようです。
多方面から期待が寄せられている“ネイティブ広告”の効果はどれほどのものなのでしょうか。実際にネイティブ広告を利用したキャンペーン事例からそのパフォーマンスの高さが明らかになりました。
ここ最近、「ネイティブ広告」というキーワードをよく耳にします。
ネイティブ広告の代表格としてよく挙げられるのは、Facebookのスポンサー記事やTwitterのプロモツイートなど。各メディアのデザインに溶け込む自然な(ネイティブな)見せ方で訴求する新しいタイプの広告枠です。
ネイティブ広告を運用するためのプラットフォームを提供する米SharethroughとIPG MEDIA LABの共同調査では、「バナー広告よりも52%見られやすい」「ブランド好感度はバナー広告だと23%の向上にとどまったが、ネイティブ広告では32%だった」など、さまざまな利点を伝えています。
▼ネイティブ広告はバナー広告よりも52%見られやすい
▼ネイティブ広告でブランド好感度が32%向上(バナー広告では23%向上)
▼ネイティブ広告では購入意向が52%向上(バナー広告では34%向上)
そんなネイティブ広告で、動画を使ってみるとどんな効果があるのでしょうか。
実際にネイティブ広告を利用したキャンペーンを通してご紹介します。
ブランド好感度で82%、購入意向で42.2%も向上
今回の記事で取り上げるのは、Sharethroughが実施した調査です。
飲料メーカーJarritosが展開した5件の広告キャンペーンで、広告キャンペーン実施前とネイティブ動画広告後のユーザーの反応を比較した結果結果、ネイティブ動画広告の優れたパフォーマンスが明らかになりました。
もともと25.4%だったJarritosブランドへの好感度は、ネイティブ動画広告に接触したユーザーの間では46.2%に改善。1.8倍向上したことがわかりました。
さらに32.2%あったJarritosブランドの購入意向は、ネイティブ動画広告を視聴することで1.4倍の45.8%に上昇しました。
各メディアのデザイン・コンテンツに溶け込んでユーザーが望んで視聴するネイティブ動画広告は、ユーザーに好意的に受け入れられているようです。
[参考]
EXPLORING THE EFFECTIVENESS OF NATIVE ADS
http://www.iab.net/media/file/Sharethrough-IPG-Infographic-11x17-CMYK_nobleeds.pdf
Comparing Resonance for Native and Pre-roll Video Ads with Real-time Metrics
http://brandlift.vizu.com/knowledge-resources/case-studies/documents/CaseStudy_OBE_Sharethrough_Jarritos.pdf