[海外情報]広告会社経営陣に調査!テレビCMよりも動画広告の方が効果的?
キーワード: 動画の効果・データ

米国では近ごろ、インターネット動画広告が注目を集め、市場も複雑化しつつあります。その理由はどうやら、広告主と広告会社が、動画広告の高い効果に気づいたからのようです。
そこで今回は、米国広告会社を対象に実施された、興味深い調査結果をご紹介しましょう。
インターネット動画広告配信のBrightRoll社が2013年3月、米国広告会社の経営陣を対象に調査をした結果、回答者の大多数(75%)が、「インターネット動画広告は、従来のテレビCMに比べて効果が同等」「またはより高い」と考えていることがわかりました。
さらに、ディスプレイ広告と比べると、「インターネット動画広告の影響力が同等」「またはより大きい」と考える回答者は、9割にものぼりました。
<他の広告戦術と比較した動画広告の効果>
2013年3月、米国広告会社経営陣を対象に実施 (数字:回答者の割合(%))
米国の動画広告市場は継続的に拡大を続けている
このような広告会社経営陣の回答は、米国消費者のインターネット動画需要が際限なく伸びているという事実を受けてのことと考えられます。
実際、インターネット動画広告会社FreeWheel社の2012年第4四半期レポートでは、米国インターネットユーザーの動画総視聴数は前年比23%増と報告されています。
動画視聴の人気の高まりにより、インターネット動画広告市場は拡大を続け、eMarketer社の予測によると、今年度の米国における動画広告支出は41.4%成長し、41億ドルに達する見込みです。
さらにBrightRoll社が実施した広告担当者への調査によると、広告ジャンルの中で最も高い成長を遂げるのはインターネット動画広告だと考える人が最多の25%を獲得、モバイル動画が僅差で2位となっています。
<他の広告戦術と比較した動画広告の成長率予想>
インターネット動画広告市場の複雑化とは
インターネット動画広告市場が複雑化しつつある今・・・広告主によるROIの測定方法も多様化しています。一体、どの測定方法がベストなのでしょう?
今年度の調査によると、視聴者規模の測定に広告主が重要視しているのは、延べ視聴率(GRP)またはターゲット延べ視聴率(TRP) だとする広告会社経営陣が最多で36%、ターゲット層にリーチしたインプレッション率が30%、ターゲット層へのユニークビューワー率が24%となりました。
<動画広告において、どの指標を重要視するか>
広告主と広告会社は今や、インターネット動画広告市場でますます複雑化している諸要素、例えば、どのサイトの広告枠に出稿するか、その広告をどんなフォーマットにするか、効果をどう測定するかなどを検討する必要に迫られているようです。
[元記事]
Ad Agencies See Effectiveness in Online Video
http://www.emarketer.com/Article/Ad-Agencies-See-Effectiveness-Online-Video/1009912