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ナレッジ 2015年07月08日

YouTube10周年おめでとう!AtoZ動画で振り返るYouTubeの軌跡と今後の展望

YouTubeは今年5月28日、生誕10周年を迎えました。これを記念して、同社は過去の人気動画やトレンドを集めたアニバーサリー動画「The A-Z of YouTube: Celebrating 10 Years」を公開。A〜Zで始まるキーワードとともに、懐かしの名作から、世界的ブームとなった動画までが幅広く取り上げられています。

そこで今回は、YouTubeという世界で繰り広げられたマーケティングトレンドを振り返るとともに、今後の展望を考えます。

今から10年前の2005年4月23日、YouTubeの共同創業者である Jawed Karim氏は、動物園で撮影した「Me at the Zoo」という18秒の動画をインターネット上にアップロードしました。これがYouTubeに初めて投稿された動画となり、同年5月28日、YouTubeはβ版として公開されました。

現在のYouTubeは、単なるウェブ上の動画プラットフォームから、10億人以上に使われるコミュニティへと変化しています。コメディアンやアーティスト、教師から子供、動物、虹といった自然現象まで、ありとあらゆるコンテンツが、世界中の個人や企業から発信され、世界中で視聴されています。

そんな世界で愛されるYouTubeがその10周年を記念し、「The A-Z of YouTube: Celebrating 10 Years 」という動画を公開しました。動画内では、「A is Animal」「H is How To」などのYouTube上の人気コンテンツジャンルと並び、企業のプロモーションに影響を与えた代表的な作品も取り上げられています。

こちらの動画をご覧いただいたあと、YouTubeの歴史をマーケティング視点で振り返ってみましょう。

 

現代のスター、YouTuberの台頭

Beauty

「B is Beauty」として紹介されたのは、Michelle Phanというベトナム系アメリカ人のメイクアップYouTuber。彼女は2007年から自身のYouTubeチャンネルにスキンケアやメイクアップのチュートリアル動画を投稿しています。現在までに動画の累計再生数は11億回を超え、彼女のチャンネルの購読者数は780万人にも上ります。

 

彼女のようにファンを抱えるYouTuberたちの影響力が次第に大きくなると、コスメブランドはYouTuberたちに自社商品を送り、実際に試して動画内で紹介してもらうことで商品のプロモーションを行うようになりました。

芸能人と比較すると身近なYouTuberは、視聴者にとって親近感の湧く存在であり、彼女たちの発言は、企業からの広告メッセージよりも受け入れられやすいというメリットがあります。さらに、動画という形で商品の使い方や効果を詳しく伝えることで、商品に対する理解促進も図れることから、YouTuberを活用した製品プロモーションが年々増えていくこととなります。

現在、メイクアップYouTuberによるメイクチュートリアル動画は、累計で5億時間分にも及びます。このムーブメントはコスメ業界にとどまらず、アパレル業界などにも派生し、ファッションアイテムの着こなし方などハウツー動画も生まれてきています。

バイラルミームを利用した新しい形の企業ブランディング

memes

「M is Internet Meme」内で紹介されたのは、「ハーレムシェイク」と呼ばれるインターネットミーム動画。インターネットミームとは、インターネットを通じてある行動が模倣され、人から人へと広がる現象を指し、YouTubeではこれをビデオミームと呼んでいます。

ビデオミームとしてもっとも多くの人に模倣されたのが「ハーレムシェイク」というダンスでした。ハーレムシェイクは2012年にアメリカのDJバウアーが発表した楽曲ですが、翌年にオーストラリアの若者がこれをBGMにした奇妙なダンスをYouTubeに投稿したのをきっかけに、瞬く間にブームとなります。最初の動画投稿の2週間後に全世界で4万件以上のハーレムシェイクが投稿され、一番人気の動画の再生数は1億回を超えました。

 

世界的に広がったこのハーレムシェイクブームに大手IT企業も便乗。GoogleやFacebook、Groupon、Intelなどの社員がオフィス内でハーレムシェイクをする動画からは、通常の広告よりもダイレクトに企業の雰囲気が伝わります。さらに社員が楽しみながらダンスを踊っている姿は視聴者に親近感を抱かせ、一風変わったブランドアピールの場となりました。

またこのハーレムシェイクは、YouTubeならではのインタラクティブ性が見えた現象と捉えることもできます。他のSNSのように、シェアやコメントのようなやりとりだけでなく、動画を見た視聴者自らも“アンサー動画”として自分の動画を投稿することで、ハーレムシェイク動画の本数が雪だるま式に増大し、一大ブームを形成しました。

エキサイティングな体験を通したブランド形成

epic

「E is Epic」として紹介されたのは、エナジードリンクでおなじみのレッドブルが2012年10月14日に公開した「Red bull: Felix Baumgartner's supersonic freefall from 128k'」。

 

高度3万6576メートルの成層圏から、レッドブル専属アスリートであるフェリックス・バウムガートナーがフリーフォールし、スカイダイビングの最高高度、フリーフォール落下の最長距離、人体のみのフリーフォール最高速度、気球による有人飛行の最高高度といった合計4つの世界新記録の樹立に挑んだ本動画は、3850万回以上の再生数を記録しました。

レッドブルは、この他にもバイクレースやF1、ウインタースポーツなど、さまざまなスポーツレースを開催したり、アスリートが己の限界に挑戦する動画を通じたブランディングを積極的に行っています。

近年、このレッドブルのように、あえて製品名やブランド名を全面に出さないブランディング手法が増えていますが、その背景には、消費者の広告に対する期待の変化があります。ネットメディアの発達により、製品やブランドの情報を容易に収集できるようになった今、消費者は広告に対し、製品の説明よりも、大手企業だからこそできる「壮大なエンタメ性」「感動」「信頼性」を求めるようになっていったのです。

そうした市場の変化を察知したレッドブルは、「レッドブルは単なる飲料ではなく、エキサイティングな体験であり、スリルや冒険である」というブランドコンセプトを掲げ、自社ブランディングの方法として「感動体験」を視聴者と共有する方針を選びました。その決断が功を奏し、レッドブルの動画シリーズが公開されるたびに、何千万という消費者がその視聴体験に心を動かされています。

YouTubeのさらなる発展を見据えて

このように過去のトレンドを紐解くと、「リアル」というひとつのキーワードが見えてきます。かつては企業が制作したテレビCMを生活者が一方的に受け取る形しかありませんでしたが、個人が動画を投稿できるようになった今、YouTube上では“作られた世界”ではなく、リアルなものに対して視聴者がより関心を示すようになっています。企業はこのような視聴者のインサイトを的確に捉え、ニーズのあるコンテンツを魅力的なクリエイティブで表現できるかを問われていると言えるでしょう。

また、国内でも世界でも、動画視聴環境がさらに整備されると、これまで以上に多くの人にリーチできるようになり、かつてない規模のバイラルヒットが起こる可能性があります。そこで重要になるポイントが、シェアしたいと視聴者に思わせられるか否かです。今のところ、確実にバイラルを起こす方程式は存在しません。しかし、ヒットした動画の解析やビッグデータの活用により、そのヒントが得られる日が来るかもしれません。

企業規模に関わらず、マーケティングにYouTubeを活用するのが当たり前となる時代が来ようとしています。早いうちから実績を重ね、ノウハウを蓄積した企業が、より有効な施策を実現できることはほぼ間違いないでしょう。

 

[参考]

YouTube Trends: YouTube A to Z #HappyBirthdayYouTube
http://youtube-trends.blogspot.jp/2015/05/youtube-to-z-happybirthdayyoutube.html

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