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ケーススタディ用途別・業界別 2015年04月24日

現場の真実を伝える動画でネガティブな噂を否定したMcDonald’sの動画キャンペーン

昨今、食品への異物混入や偽装の問題などが起こっていますが、世界的にも食の安全性に対する意識が高まり、消費者が企業に向ける視線は厳しくなっています。

そうした状況を踏まえ、ネガティブな噂話の流布に歯止めを掛けようと、各国のMcDonald’sは商品製造の過程を公開する動画を制作・公開。一定の成果を上げています。

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世界最大のファストフードチェーンとして多くの人々に親しまれる一方で、ネガティブな情報も日々飛び交うMcDonald’s。これらの情報の中には、日本で起こった保存期限切れ中国製チキン商品の問題など、真剣に対応すべきものもありますが、根拠のない批判や誇張から生まれた噂話なども数多く含まれています。

そうした事実とは異なるネガティブな情報の流布を防ごうと、McDonald’sは2012年から、動画とソーシャルメディアを駆使して消費者の不安・疑念に答えるキャンペーンを各国で展開。多くのポジティブな反応を得るなど、一定の効果を上げているようです。

カナダから始まった動画キャンペーン

「Our Food. Your Questions.」と名付けられたこの一連のキャンペーンを最初に立ち上げたのはカナダのMcDonald’sでした。消費者がTwitterやFacebookのアカウントを通じてMcDonald’sに直接質問できるキャンペーンサイト 外部リンクを制作し、店舗を訪れた客などにアナウンスすることで、広く質問を募りました。

McDonald’s画像参照元:http://yourquestions.mcdonalds.ca/

そして集まった質問から「McDonald’sのハンバーガーはなぜ腐らないのか」「エッグマフィンの卵は本当の卵を使っているのか」といった食の安全性に関する質問や、「写真ではきれいなハンバーガーだが、実際に店頭で提供されるとそう見えない」といった品質に関する批判などを取り上げ、それらの質問・批判に答える動画を制作。YouTubeやソーシャルメディアを通じて配信したのです。

その中でももっとも反響の大きかった動画は、ハンバーガーの広告に使用する写真を撮影する様子をレポートしたものでした。

動画でリポーター役を務めるのはカナダMcDonald’sのマーケティングディレクター。広告用のハンバーガーも店頭と同じ食材を用い、カメラ写りを最優先にして盛り付ける様子や、撮影した写真を加工して色合いやチーズの溶け具合などを修正する様子などを紹介しています。

 

この動画は1040万回近く視聴され、約2万7000件の「高く評価」を獲得しています。さらにFacebookでは9万1000回シェアされ、大きな反響を呼びました。

リアリティをもって現場の姿を伝えられる動画を用い、消費者から受けた質問に対して真摯に答えたことで、カナダのMcDonald’sはブランドに透明性を付加することに成功。カナダにおけるネガティブな噂の払拭に一定の効果を上げたのでした。

根強いネガティブな噂を動画で払拭

こうしたカナダでの成功を受け、本キャンペーンはオーストラリアやアメリカなどへと拡大していきました。日本でも「見える、マクドナルド品質」と題した同様のウェブコンテンツが展開されています。

2014年から実施されたアメリカでのキャンペーン 外部リンクでもっとも反響の大きかった動画は、チキンマックナゲットの原材料に関するものでした。

 

アメリカでは、チキンマックナゲットが“ピンクスライム”(牛肉などの廃棄部分をペースト状にした加工肉)で作られているという根強い噂があります。この噂を払拭するため、米McDonald’sはチキンマックナゲットの製造工程を紹介する動画を制作したのです。

リポーターには、怪しい噂を検証・調査する人気番組『MythBusters(怪しい伝説)』に出演するGrant Imahara氏を起用。懐疑論者として知られるImahara氏を納得させられれば、消費者も納得するのではないか――そんな狙いがあったのでしょう。

この動画は大きな反響を呼び、現在740万回以上の再生を記録。McDonald’sがYouTubeの公式チャンネルで公開している動画の中でも、一番人気の動画となっているようです。

競合他社も追随

こうしたキャンペーンによって、McDonald’sに対するネガティブな印象が完全に払拭されたわけではないかもしれません。

しかし、 Tubularが企業のYouTubeチャンネルの影響力を調査したところ、米McDonald’sは1000点中717点(600点以上が“good”、700点以上が“Great”、800点以上が“Amazing”)をマークし、“great”の高評価を得ました。この数字は、競合するWendy’sの578点、Burger Kingの503点と比べても、かなり高いものです。

McDonalds_data画像参照元:http://www.reelseo.com/mcdonalds-our-food-your-questions-video-campaign/

さらにMcDonald’sのキャンペーンは、そのWendy’sにも波及。同社は、“Wendy’s Romaine Lettuce Journey”(ウェンディーズのロメインレタスの旅)という動画を公開。サラダの製造工程を紹介することで、消費者へ製造過程の透明性をアピールし始めたのです。

企業姿勢や現場のリアルな姿を伝える動画

風評に悩まされるのは、何もMcDonald’sだけではありません。ソーシャルメディアの普及により、ネガティブな噂はあっという間に拡散するため、すべての企業が風評のリスクにさらされていると言えます。

しかし、ソーシャルメディアの拡散力は、そうした噂を払拭する上でも有用です。特に根拠の無い噂に対して、一目で事実を提示できる動画の説得力は、時に記者会見よりも有効かもしれません。

日ごろから根も葉もない噂に悩まされている企業担当者の方、McDonald’sの事例にならい、リスクマネジメントの一環として、ネガティブなイメージの払拭やトラブル対応などに動画を活用してみてはいかがでしょうか。

 

[参考]

McDonald’s "Our Food, Your Questions" Video Campaign is Changing Hearts, Minds, and Actions
http://www.reelseo.com/mcdonalds-our-food-your-questions-video-campaign/

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