動画が最も視聴されているデバイスは、PC ?スマホ?タブレット?
キーワード: 動画の効果・データ

「スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスから、動画を視聴するユーザーが増えている」という情報を耳にすることが多くなりましたが、実際には、どれくらいのユーザーがスマホやタブレットから動画を視聴しているのでしょうか。また、PCと比較した時の差はどれほどなのでしょうか。
2014年に米国で発表されたアンケート調査から、動画視聴時の利用デバイスに関する現状が明らかになりました。
世界各国のデータ調査・分析を行うExperianが2014年に発表したレポート「Cross-device video analysis」から、【デバイスごとの動画の視聴状況】が明らかになりました。
調査は米国内の約24,000人を対象に、“日常的に動画を視聴している端末”を尋ねたもの(グラフ紺色)。その結果、PCやタブレットよりもスマートフォンから動画を見ている人が24%と、一番多いことが明らかになりました。更にスマートフォン保有者(グラフ青色)に限ってみると、この数字は42%まで引き上がりました。
全回答を見てみると、「自宅のPC」と回答したのは全体の19%、「タブレット」は12%、「ゲーム機」は10%、「テレビ」は9%という結果になりました。
▼日常的に動画を視聴している端末は?
■:対象者全員
■:デバイス保有者
しかし、「各デバイスを使用する主な目的」を調査したところ、先ほどの調査結果とは真逆の結果になりました。それぞれの回答者のうち、デバイスの主な使用用途が「動画視聴である」と回答した人の割合を見てみると、「スマートフォン」は、4%と最下位。
一方、テレビやゲーム機を使って動画を見ると答えた人は、10%以下にとどまっていましたが、Web動画をテレビで見る人の32%、ゲーム機で見る人の49%が、動画視聴が主な用途だと答えています。
▼デバイスの主な利用目的が動画視聴である人の割合
やはりモバイル端末は、通話やメッセージ、SNSといったコミュニケーションを目的とした利用がメインで、動画視聴はあくまでも、“ながら見”、“ついで見”であることがわかりました。
一方テレビやゲーム機に関しては、米国ではhuluなどのオンデマンド動画配信サービスが根強い人気を得ていることも、要因の一つでしょう。
従って、スマートフォンからの動画再生率は高いことが判明したものの、注視されるコンテンツ、または再生されるコンテンツを制作する工夫が必要になりそうです。
さらに同調査では、"スマートフォンで動画を視聴する時間帯”についても調査。17時から21時の間という回答が最も多いことから、帰宅時~就寝前の17時~24時ごろまでがゴールデンタイムと言えるでしょう。
▼スマートフォンで動画を視聴する主な時間帯
また同調査で、スマホでデジタル動画を視聴するのに利用するアプリとして最も名前が挙げられていたのが「YouTube」(64%)。YouTube向けの動画広告を企画・制作する際には、こうした時間帯別視聴率のデータも参考にしてみてはどうでしょうか。
[参考]
Cross-device video analysis[PDF]
http://www.experian.com/assets/marketing-services/brochures/cross-device-video-analysis-2014.pdf