
「いかにして制作した動画を見てもらうか」という拡散のための施策は、動画マーケティングにおいて、制作と同じくらい、大切な要素の一つです。
中でも、2大SNSプラットフォームであるYouTubeとFacebookを活用しない手はありません。ただし、もし「YouTubeに動画をアップして、そのURLをFacebookに掲載する」という方法を採用しているのだとすれば、新しい運用方法を試してみてはいかがでしょうか。拡散効果を更に高めることができるようです。
Facebook関連のマーケティングツールを提供するSocialbakersは2014年10月に、「コンテンツクリエイターはYouTubeから離れ、Facebookをもっと活用すべきだ」とする記事を投稿。
ほんの数年前にはFacebookに動画を投稿しようとも思わなかったのが、少し前から動画を制作したらYouTubeにアップロードしてそのURLをFacebookで拡散するようになり、今ではFacebookに動画を直接投稿するのが最新トレンドになっていると分析しています。
Facebookへの直接投稿、2014年中にはYouTubeへのリンクを超えるか
SocialbakersがFacebookに投稿されている動画について調べてみたところ、2014年1月の時点ではYouTubeにアップされた動画へのリンクが1万3,000前後、Facebookに直接投稿されたものが6,000強でした。
それが次第にFacebookへ直接投稿されるようになり、2014年9月にはYouTubeへのリンクが1万2000強、Facebookへの直接投稿が1万強と僅差に迫ってきました。年内には両者が逆転しそうな勢いです。
シェアが欲しいなら、Facebookへの直接投稿が圧倒的に有利
さらに投稿された動画のシェア数に目を向けると、1月から9月にかけて徐々にYouTubeのシェアが減少し、Facebookのシェアが拡大。元々インタラクションにおいては、Facebookへ動画を直接投稿した方が発生しやすかったこともあり、その好反応を得て、更にFacebookに直接投稿される動画数が増えたため、シェア数も自然と増えてきたことが考えられます。
シェア数が多いということは、それだけ多くの人のFacebookタイムライン上に表示されるということになり、マーケターにとって今後はFacebookに動画を直接アップロードするのが一般的になってきそうです。
ただそうかといって、YouTubeを完全に無視するのも賢明とは言えません。YouTube単体でも膨大な数のユーザーが存在し、YouTubeにアップされた動画はGoogle検索結果にも表示されやすくなるという利点があります。動画を制作したら、YouTubeとFacebookにそれぞれアップする。それが今後のスタンダードになってくるのではないでしょうか。
調査概要
調査主体 :Socialbakers
調査時期 :2014年1月~2014年9月
調査方法 :Facebookページ2万件に投稿された動画18万点を調査
[参考]
Content Creators Flee From YouTube, Flock to Facebook for Videos