
PPC広告、SEO、ソーシャルメディアマーケティングなど、様々なWEBマーケティング手法が成熟してきている中、動画マーケティングも効果的なWEBマーケティング手法として高い注目を浴びています。
そこで今回は、動画マーケティングの成功に欠かすことのできない『動画SEO』の観点から、動画を最適化するための方法を、成功事例とともに3回の連載記事にてご紹介します。
第1回:動画SEOとは?実践にあたっての準備
第2回:動画SEOの具体的な実践方法
第3回:動画SEOの実践で検索キーワード1位を獲得した成功事例
「動画SEO」の観点から動画の最適化についてご紹介している本連載。前回は動画SEOの概要についてお伝えしました。
第2回となる今回は、YouTubeなどの動画共有プラットフォームを利用する場合と、Brightcoveなどのホスティングサービスを利用する場合に分けて、それぞれの具体的な動画SEO実践方法をご紹介します。
3.SEO対策
SEO対策では、YouTubeなどの動画共有プラットフォームの場合と、Brightcoveなどのホスティングサービスでは少し方法が違いますので、それぞれに分けてご紹介します。
ポスティング:動画共有プラットフォーム(YouTubeなど)の場合
まずは、動画共有プラットフォームのSEO対策として、YouTubeを例に挙げます。
1.YouTubeメタデータの最適化
タイトル:簡潔明瞭に。検索結果に掲載されるのは最初の5~6語であることに留意。
サムネイル:自動生成された3つのサムネイル候補から1つを選択(アカウントが良好な状態であれば、自由に作成できる「カスタムサムネイル」機能も使用可)。高画質でコンテンツを的確に表現したものを指定する。
説明文:キーワードを豊富に含ませた、ある程度ボリュームのある文章が好ましい。検索結果や、アクセス直後の動画再生ページに表示されるのは冒頭の一部だけなので、重要なことを先に書く。
タグ:動画を見つけてもらいやすくするためのキーワード。検索や「関連動画」のための重要な指標となる。下記のグラフで見るように、再生数の多い動画は、数多くのタグを継続的に使用。
▼タグ数と再生回数の関係
2.YouTube再生リストの作成
再生リスト(複数の動画を1か所にまとめることができる機能)を作成することにより、下記の効果がもたらされます。
- 視聴者が特定のテーマを持つ動画を見つけやすくなる
- 検索結果に目立つ形で表示されるため、個々の動画より視聴されやすくなる
- 自社の動画と他のユーザーの動画を組み合わせることができる
3.ソーシャルメディアを使ってコミュニティに参加
下記のグラフから、YouTubeマーケティングで成功している企業は、そうでない企業と比べてソーシャルメディアを活用しトラフィックを伸ばしていることがわかります。
▼ソーシャルメディアでの動画共有数
ソーシャルメディアで動画を活用する際は下記のポイントを抑えると良いでしょう。
- ・YouTube:コミュニティと関わる
- ― 他のチャンネルに登録し、そのチャンネルページに登場する
- ― 友だちの招待を可能な限り受け入れる
- ・Facebook:自社ページとウォールに動画を使用
- ― YouTube動画を埋め込む
- ・Twitter:YouTube動画を埋め込む
4.YouTubeの有料広告を検討する
YouTubeの有料広告のメリットは、
- 管理、運用が簡単
- 通常の1/10程度の安価なキーワード価格
- 検索広告、ディスプレイ広告の両方で使用可能
ホスティングサービス経由でウェブサイトに動画を掲載する場合
次に、ホスティングサービスを使った場合のSEO対策をご紹介します。
1.メタデータ:YouTubeと同様、動画に豊富な関連テキストを用意する
2.動画サイトマップ:ホスティングされた動画をGoogleに認識させるために使用。
3.従来型SEO
Googleによると、1ページに1つの動画を掲載し、動画に関連するキーワードをページ内(ディスクリプション含む)に配置。
次回は、今回ご紹介したようなポイントを押さえ、動画SEOで成果を上げた事例をご紹介します。