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クリエイティブ 2014年07月02日

売上140倍増も!カンヌライオンズ2014全グランプリ14作品総まとめ vol.2

毎年、6月の中旬に1週間かけて開催されるカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル。(以下、カンヌライオンズ)
世界中から集められた約6万8,000(※)もの多種多様な広告の中から、厳正な審査により優秀な作品が選出されます。今年も多数WEBメディアで速報が出るなど、世界の優れた広告/クリエイティブに対し注目が集まっています。

2回目の本記事では各部門のグランプリを6つご紹介します。今回も「広告効果」をひとつひとつ解説しながら作品を紹介いたします。

前回は複数部門に渡り、受賞をしている作品をご紹介いたしました。(前回記事はこちら

第2回の記事では「サイバー部門」「モバイル部門」「イノベーション部門」「メディア部門」「チタニウム&インテグレーテッド部門」「グランプリ・フォー・グッド部門」の各部門でグランプリに輝いた全6作品をご紹介いたします。
(各部門の説明についてはこちらを御覧ください。)

WEB/モバイルとの親和性が高い作品が勢揃い!

チタニウム&インテグレーテッド部門

honda

企業:日本HONDA

キャンペーン名:Sound of Honda / Ayrton Senna 1989

キャンペーン概要:
故アイルトン・セナが世界最速ラップを樹立(当時)した89年のF1日本グランプリ予選。その歴史的なレースの走行データをもとに、HONDAがエンジン音と光で楽しめる映像を制作。
さらに実際の鈴鹿サーキットのコース上にスピーカーとLEDライトを設置して、マシンの軌跡を光とエンジン音で表現しました。キャンペーン詳細は過去にmovieTIMEで取り上げたこちらの記事を御覧ください。

日本からのグランプリ作品です!本プロジェクトの開始後すぐに、PR費用やメディア予算をかげずに、日本だけでなくブラジル、ヨーロッパ、アメリカなどで話題となりました。
YouTubeでは自動車メーカーカテゴリーの中で日本史上、最も見られた動画となり、世界でも2週連続で一番見られたバイラル動画に。
コメント欄には数え切れない程の、HONDAやセナへの思いを綴ったコメントが溢れました。

HONDAが受賞したチタニウム&インテグレーテッド部門は最も斬新なクリエイティビティを評価し、高いプレステージ性を持つ作品に与えられ、カンヌライオンズの最高峰ともいわれるほどです。
最終的に、"Sound of Honda"は、グランプリは1部門であったものの、8部門に渡って計15個のライオンを獲得するという圧倒的な結果を残しました。

モバイル部門

nivea

企業:NIVEA(ニベア)

キャンペーン名:PROTECTION AD

キャンペーン概要:
お母さんをターゲットにブラジルにて仕掛けられたプロモーション。
お母さんにとって、夏の暑いビーチで気がかりなのは「日焼け」はもちろんのこと、子どもの迷子。広いビーチでの迷子は海も隣あわせになっているため大変危険です。
そんなお母さん達のためにNIVEAはプリント広告に「あるデバイス」を付録としてつけました。このデバイスは子どもの腕につけられるものでアプリと連動しており、お母さんはアプリで子どもの位置を知ることができます。一定以上の距離になるとアプリは警告音を発する仕組みになっており、子どもが迷子にならないような仕掛けが施されています。

結果:
キャンペーンが行われたリオデジャネイロでは「ニベアサンキッズ」が売上を62%伸ばし、初めての快挙となる部門セールスのトップとなりました。

ニベアサンキッズの売上を伸ばすという最終目的を果たした上で、「紫外線から守る」という商品の目的と「子どもを守る」という今回のキャンペーンコンセプトによって企業メッセージである「PROTECTION(守る)」をより確固たるものにしました。

メディア部門

HAPPYID

企業:ペルーのCoca-Cola(コカ・コーラ)

キャンペーン名:HAPPY ID

キャンペーン概要:
ペルーは近年の経済成長にも関わらず、幸福度指数は南米諸国で16位と下位。そんなペルーに笑顔を増やそうとコカ・コーラはHappy IDプロジェクトを画策しました。
笑うことが許されない「国民IDカード」。これを笑顔で写っているものにしようとコカ・コーラはペルー各地に証明写真機を設置。この機械は笑顔になるとシャッターがきられるような仕組みになっているので、仕上がる写真は必然的に全て笑顔になります。
笑顔の証明写真を撮影した人には無料でコーラを配布、さらには“Happy ID”を提示すると、特定商品を割引価格で購入することができるという取り組みも行い、ペルーに笑顔を増やしました。

結果:
キャンペーン開始からわずか1か月間でペルー政府から発行された5万枚のIDのうち、4万5千枚のIDが”HAPPY ID”となりました。各メディアに取り上げられ大きな反響を得ることに成功した結果、30万ドル以上の広告効果をあげました。その他各種ソーシャルメディアでのlikeやView数、シェア数は合計で130万件にものぼったそうです。

キャンペーン前後を比べるとキャンペーン前、「HappyIDにするつもり」と答えた人が62%だったのに対し、キャンペーン後ではHappyIDへと変更した人が90%と増加しました。また、『Happy=コカ・コーラ』とブランドを想起する人は8PP(パーセンテージポイント)も増え、世界中で行っているHappinessキャンペーンの中でも大成功事例となりました。

イノベーション部門

emgafon

企業:ロシアの携帯通信会社MEGAFON(メガフォン)

キャンペーン名:MEGAFON SOCHI OLYMPIC PAVILION

キャンペーン概要:
ソチオリンピックのゼネラルパートーナーであるMEGAFON社。2013年初め、ロシア人にとってオリンピックは「堅苦しく、近寄りがたい」イメージが定着していました。そんなイメージを払拭するべく、ソチオリンピック会場に自らの”顔”を残し、オリンピックをもっと身近に感じてもらうという試み。
ロシア全国30カ所に設置された写真ブースで自分撮りをすると、自分の顔がパビリオン壁面に巨大な3Dイメージで表示されるという仕組みです。LEDアクチュエーター1万1000個で構成され、3階建てのビルの高さにポートレートの3次元映像を再現できる画期的な技術です。

結果:
600以上のメディアに2014年ソチ・オリンピックのシンボルのひとつだと紹介され、ロシア国内でも400ものニュースに取り上げられました。

今回のキャンペーンでは14万もの人々が自らの”顔”を作り、10万以上のポスト、ツイートがあったそう。イノベーション部門に相応しい先進的なテクノロジーによりデジタルとリアルを融合させた画期的なキャンペーンです。

サイバー部門

HAPPY

企業:UNIVERSAL / I AM OTHER

キャンペーン名:24 HOURS OF HAPPY

キャンペーン概要:
「シングルセールスを増やすこと。」「デジタル体験によってファンとの繋がりを創造すること。」「もっと世界をハッピーにすること。」この3つを目的に制作されたファレル・ウィリアムスの楽曲「Happy」の世界初、24時間続くミュージックビデオサイト。

結果:
サイトには1千万人近くに人が訪れ、シングルセールスが14,000%と驚異的な伸びを見せました。

▼こちらはAM12時から1時間流れ続ける動画

このプロジェクトの課題はYouTube動画をどのように24時間絶えずユーザーに提供するか。結果、8時間の動画を3つのプレイリストに分け、YoutubeHTML5プレイヤーを使うことで、課題をクリアしたそうです。

24時間「HAPPY」が流れ続けるサイトはコチラ(リンク

グランプリフォーグッド部門

sweetie

グランプリフォーグッド部門は通常のカンヌライオンズの部門に応募できない団体へ与えられる賞です。
というのも、カンヌライオンズへのエントリーは原則”有償の契約で作製し、有償のメディアに出稿した実績を持っていること”という条件がありこれに当てはまらないチャリティー団体やNPO団体などは応募自体ができません。そのために、設けられたのが本部門で、社会貢献度の高いアイデアに贈られます。

団体:オランダterre des hommes(児童買春撲滅を訴える団体)

キャンペーン名:SWEETIE

キャンペーン概要:
ネット上で蔓延している児童買春(webcam sex tourism)。先進国の人々がウェブカムを利用し、発展途上国の幼い子ども達が犠牲になっている現状。
そこで人間と見間違うようなフィリピン人の女の子『Sweetie』をCGで制作し、おとり捜査を決行しました。

結果:この行為は国際刑事警察機構までも動かし、1,000人以上の犯罪者の特定に至りました。

本キャンペーンが行われるまで、米国とFBIは1分間に75万人もの小児性愛者がオンライン状態にあり、フィリピンだけでも1万人もの小児が犠牲になっていると算出しています。
しかしながら、特定できた犯罪者はたった6人という現状でした。そこから1,000人を特定したということを考えると、このキャンペーンがいかに幼い子どもたちを救ったかが分かります。

第2回まとめ 広告が人々に与えるポジティブな影響

第2回でご紹介した作品では、テクノロジーを駆使した作品が目立ちました。ただし「テクノロジーを重視するだけ」というわけではなく、テクノロジーを駆使することで、『人々により豊かな体験をさせること/生活に良い影響を与えること』に注力した作品群が選出されたように感じます。
広告によって『人々の感情・体験・生活に対してポジティブな影響を与えることが可能である』ということを見事に証明してくれた作品たちでした。

次回更新日は7月4日(金)。いよいよ最後の4作品をご紹介いたします!

 

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