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クリエイティブ 2014年06月30日

広告効果も全て網羅!カンヌライオンズ2014全グランプリ13作品総まとめ vol.1

毎年、6月の中旬に1週間かけて開催されるカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル。(以下、カンヌライオンズ)
世界中から集められた約6万8,000もの多種多様な広告の中から、厳正な審査により優秀な作品が選出されます。
今年も多数WEBメディアで速報が出るなど、世界の優れた広告/クリエイティブに対し注目が集まっています。そんな注目のカンヌグランプリ作品を3回に分けてご紹介していきます。

第1回目の本記事では「複数部門」でのグランプリ作品がテーマです。クリエイティブの素晴らしさはもちろんのこと、その「広告効果」もひとつひとつ解説しながら、グランプリ作品を紹介していきます!

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カンヌライオンズで「グランプリ」はどれだけ凄いのか

カンヌライオンズは、広告やコミュニケーション活動に関連するフェスティバルのうち、世界3大広告賞の一つと言われています。

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その受賞までには、長い道のりが課せられます。まずは、全作品の中からおよそ10分の1に絞られるショートリストに残ること。今年のカンヌライオンズは7万6,000(※)エントリーだったため、約6万8,000ものエントリーがここで落とされてしまいます。

さらにその中からオリジナリティ、先進性、クリエイティビティ、テクニックに特に秀でた作品だけが、ゴールド・シルバー・ブロンズの栄誉に輝きます。特に、ゴールド及びグランプリの受賞は、絶対評価で決められるため、非常に高いハードルとなっています。

第1回目の記事では全18部門の中、そんな難関を乗り越え、さらにグランプリを複数部門受賞した作品をご紹介していきます!(各部門の説明についてはコチラを御覧ください。)

圧倒的な広告効果!複数部門のグランプリを獲得した広告

消費者インサイトを鋭く見抜き、グランプリ4冠!

HarveyNichols

企業:英国デパートのHarvey Nichols(ハーベイ・ニコルズ)

キャンペーン名:"Sorry, I spent It on Myself"(ごめんね、お金は自分の為に使っちゃったの)

キャンペーン概要:
クリスマスシーズンに行われた本キャンペーン。クリスマスギフト用にハーベイ・ニコルズが売りだしたコレクションはなんと数10円〜数100円の商品達。中身は輪ゴム、クリップ、爪楊枝などなど・・・。
元々、欧米ではクリスマスを大人数で賑やかに過ごす文化があり、プレゼント交換をすることなどが多いようで、クリスマスには”誰かへのプレゼント”にお金が消えていきます。
本音としては「人の為にお金を使うのではなく、自分に使いたい!」という人も多かったはず。
そんな消費者のインサイトを巧みに見抜き、ユーモア溢れるキャンペーンに仕上げました。

本キャンペーンのCMでは、バックを買って満足気な女性や、ドレスを着て自らの姿にウットリする母親などに対してハーベイ・ニコルズのお安いプレゼントをもらい、唖然とする恋人・家族の姿がユーモアたっぷりに描かれています。

▼チープなプレゼントも笑いでごまかせる!?

本キャンペーンのコンセプトは多くの人を惹きつけ、Twitterなどのソーシャルメディアで話題になる他、多数のメディアで紹介され、商品はどこの店舗でも品切れ状態になりました。なんと2万6,000点もの品が、わずか3日で完売したようです。

ある人にとっては毎年おとずれる「うんざり」なイベントを、商品を通して嫌味なく自身の本音をさらけ出す機会を与えた本キャンペーン。「(誰かに)贈り物をしよう」というメッセージが溢れるクリスマスシーズンの中でひときわ目をひいたこの広告はプロモ&アクティベーション、プレス、チタニウム、フィルム部門の4部門においてグランプリを獲得しました。

真実を伝え、問題提起をしたムービーがグランプリ2冠!

SCARECROW

企業:米国メキシコ料理チェーン店のChipotle(チポートレ)

タイトル:"THE SCARECROW"(カカシ)

キャンペーン概要:
欧米のファストフード業界に見られる食糧問題をテーマとするアニメーションビデオ。
主人公であるカカシは”100%天然”を謳っている大規模畜産施設の裏にある悲惨な現状を目にし、胸を痛めます。そこでカカシは決意し、「安全で持続可能な食文化」を目指し自らが農業をし、本当に”100%天然の”ブリトーを製造し始める…という内容のアニメーション。

同時にこのストーリーをもとにしたiOSゲームアプリ「The Scarecrow」も展開。
ゲームはカカシが新鮮な食事を人々に届けるアドベンチャーゲームで、子供たちに食品について考えてもらうきっかけをつくりだし、食育ツールとしても活躍しました。

▼クオリティの高い本編です

このムービーによる波及効果は目を見張るものがあり、公開から1ヶ月の間で17ものソーシャルメディア上で1,840万も言及され、結果的にメディア露出は6億超にも達しました。動画単体で言えば、1,300万回超えの再生(YouTube以外も含む)、ゲームのダウンロード数も65万超でプロモーションゲームとしては異例のアドベンチャーゲームカテゴリーで1位を獲得しています。

「安全な食とは何か?」を消費者に考えるキッカケを与え、社会的にも大きな影響を与えた本広告はPRとサイバー部門の2冠を獲得しました。

超!危険でギリギリな実験がグランプリ2冠

volvo

企業:スウェーデンVolvo Trucks(ボルボトラック)

キャンペーン名:LIVE TEST SERIES

キャンペーン概要:ボルボ・トラックが行った「Live Test」シリーズはトラックの機能性の素晴らしさを超!危険な実験で明らかにするという試みです。
1年という時を費やし、5つの新モデルトラックの頑強性や操作性、ステアリングなど各モデルの新機能を訴求しました。詳細は過去にmovieTIMEで取り上げたこちらの記事を御覧ください。

▼日本でもバズッた動画はこちら

「Live Test」シリーズの結果、世界中で2万を超えるメディアに動画のことが言及され最終的な広告効果は1億2,600万円ほど。ヨーロッパ版のWEBサイトへの訪問数は1ヶ月で17万5,000から35万へと変化しました。動画を視聴したトラック運転手への調査では「次回の購入時にはボルボ・トラックの購入を考えている」と答えたトラック運転手が約半数とターゲットユーザーに非常に良いイメージを与えたことがわかります。

さらにターゲット層だけでなく、この動画は家族/友人へと次々とシェアされFacebookのフォロワーは1万6,000から33万に。YouTubeのチャンネル登録者数も3,500から9万へと変化し、飛躍的に全世界に「ボルボ・トラック」というブランドの存在が知れ渡ったことが見て取れます。

有名なジャン=クロード・ヴァン・ダム氏の股割り動画はフィルム部門を受賞。
シリーズトータルでサイバー部門の受賞となりました。

第1回まとめーカンヌライオンズの魅力とはー

第1回は3作品をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?

カンヌライオンズの一番の魅力はこうした「広告/プロモーションの背景」が明らかにされることです。各企業がエントリーするには動画や、1枚のイメージにプロモーションの背景や効果を説明する必要があります。

例えば、今回ご紹介したVolvoの動画は日本でも大変話題になったのでご覧になった人もいるかもしれませんが、実際のプロモーション背景や、波及効果は中々を知る機会がないかもしれません。
カンヌライオンズではこういった背景が明らかにされ”話題になった作品”という認識から、その作品が”なぜ”、”何を狙いに”、”どのように”制作されたのかを垣間見ることができるのです。これが多くの人がカンヌライオンズに注目する理由なのではないでしょうか。

第2回は7月2日(水)に配信。日本の受賞作品を含めた全6作品をご紹介します!

 

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