
昨年の夏、イギリスの携帯電話会社O2社がYouTube上で公開したバイラルムービー「Be More Dog」。
猫の可愛らしい姿が話題を呼び、300万回以上再生されています。
ただ、可愛らしいだけじゃないのが、この動画。「Be More Dog」というテーマを通して、同社は何を伝えたいのでしょうか。
私はかつて、猫のようだった。毎日同じことの繰り返し。
どんなことも私にとってはつまらない。
・・・しかし、ある時私は思った。
”なぜそんな猫のようなんだろう!?もっと犬のようになろう!”
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O2が本動画で伝えたかったコンセプトは「Be More Dog(もっと犬のようになれ)」。
なぜ同社は「Be more dog」というコンセプトを掲げ、このような動画を配信したのでしょうか。
O2の企業姿勢を表したブランディングムービー
「Be more dog」の意味。それは、公式サイトの「About」ページの動画を見ると分かってきます。
私たちの世界は驚くべきことで溢れている。と始まり、様々な技術が紹介されます。
驚くべきことで溢れているのに私たちはなんで退屈そうなんだろう?と問いかけられ、
そう、猫のようになってきているんだよ!と一言。
ここまで来ると、だんだん冒頭の動画の意味が分かってきます。
犬はどんなものにでも興味を示すんだ!と、犬達の好奇心旺盛な姿が次々と映しだされます。
最後には「皮肉な考え方は置いて、全てのことに挑戦しよう!Be more dog(もっと犬のようであれ)」と締めくくられます。
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新しいテクノロジーに対して、YouTubeの公式チャンネルにて情報発信を定期的・積極的に行い、ユーザーコミュニケーションを大切にしている同社。そんな自分たちの様子を「何にでも興味をもち、先進的なことをし続ける=犬」と表現したのではないでしょうか。
そして技術を追求する理由として、「現代は驚くべきことで溢れていて、私たちはすばらしいことにいつだって、自分次第で挑戦できる」という企業姿勢を私たちユーザーに伝えながら、ユーザー自身にも”もっとワクワクしよう!”といった呼びかけをしているようです。
「猫と犬」という身近な動物の特性を上手くつかみ、人々の心をくすぐるような動画を作った同社は「動物の動画は見てもらいやすい」という理由だけでなく、そこにしっかりとしたコンセプトがあるからこそ伝わる動画になることを改めて思い出させてくれます。
[参考]
O2 Be More Dog : http://bemoredog.o2.co.uk/