
スイスの時計メーカー「RADO(ラドー)」は、一生を24時間の時計と例え、自分だけのデジタル時計をサイト上で作ることができるWEBコンテンツ「LIFETIME CLOCK」を公開しました。
美しい動画、優しいBGMが人々の心に訴えかけ、“自分の一生を時計にする”というコンセプトが光るサイトとなっています。
自分だけの時を描く時計「LIFETIME CLOCK」とは?
WEBサイトを開くと、美しい旋律のピアノ曲とともに、森林や田舎の小道など、自然豊かな情景が画面いっぱいに広がります。
「Enter」をクリックし、自分の時計作りを始めます。人の一生を24時間に例えると、約3.5年間で1時間が経過し、思春期の最中に日の出を迎えるそうです。
時計作りは3ステップに分かれます。まずは名前、性別、生年月日の欄を入力していきます。
次にそれぞれの時期で、印象的だったできごとを選択します。たとえば、4歳の頃は「遊び」、8歳の頃は「友情」という風に。
最後に、それらが良いできごとだったか、悪いできごとだったかをグラフにしていきます。
これであなたの人生時計は完成です。
動画を再生すると、ユーザーの人生を回想させるような場面が、画面中央の時計とともに次々と現れます。
誕生から始まり、「勉強」を選択した場面では学校の作文に取り組むイメージムービーが、
「恋愛」の場面では男女が手をつなぐイメージムービーが現れるという風に、人生の節目に起きたできごとが、走馬灯のように次々と流れていきます。
ムービーが終了すると、ユーザーの現在の人生時計が今何時か表示されます。カウントはリアルタイムで進み、現在も自分の人生は続いていることが分かります。
「LIFETIME CLOCK」における動画の効果
「LIFETIME CLOCK」では、象徴的な「過去の出来事」を切りとり、優しい音楽とともに動画で見ることで、見ている人の自分の過去の出来事と映像をリンクさせるような仕組みになっています。
またサイトを開いた時の音楽と動画使いにはどこか懐かしい雰囲気があり、人々をノスタルジックな気分にさせてくれます。サイトコンセプトとマッチしたビジュアルをしっかりと作り上げているからこそ、人々を惹きこむ魅力にあふれたコンテンツに仕上がっています。
実際Twitterには「音楽と画像が素敵」「コンセプトとデザインが好き」といったサイトのセンスを評価するコメントや、「涙腺にきた」「初めてWEBサービスで泣いた」と感動の声が寄せられています。
RADOがこのサイトに託した思いとは?
RADOの特徴は、材質とデザインの革新的な挑戦。新しい材質の開発と、非常に高い加工技術により、他で類をみない数々の時計作りを実現しています。
今回「LIFETIME CLOCK」をつくった理由としてRADOはこう発表しています。「傷がつかず丈夫で、一生美しく使える時計を作り続けてきたRADOの提案するユーザーのための新しい時計」なのだと。
一生を24時間の時計と例えた時に、「自分は果たして今何時なのか?」を示すことで、改めて今までの人生や”時”を考えるきっかけになる「LIFETIME CLOCK」。
“時計”をただ「時刻を知る道具」としてではなく、人生という“時間”を刻み寄り添うものであるという、RADOの思いが込められているように感じられます。
[参考]
LIFETIME CLOCK : http://lifetime-clock.com/