menu

テクノロジー 2015年01月14日

ウェアラブルデバイスの企業利用はここまで進んでいる!GoogleGlassが一般普及する未来はもうすぐ?

キーワード: 海外事例

2014年6月に、Googleがスマートウォッチ用のOS「Android Wear」を公開し、さらに9月にはAppleが「Apple Watch」の発売発表、本日からウェアラブルEXPOも開催されるなど、何かと話題になることが増えた「ウェアラブルデバイス」。

アイウェア型デバイス分野においては、「Google Glass」が限定的であるものの一般販売を開始し、Sonyも「SmartEyeglass」の一般発売に向け、着々と準備を進めています。

今回は、過去に紹介したデバイスの現在、そしてスマートグラスの企業利用事例など、ウェアラブルデバイスをとりまく“今”をご紹介します。

急成長するウェアラブル市場

野村総合研究所は、昨年12月『国内を中心とする2020年度までのICT(情報通信技術)関連の市場(※1)』を予測し、2020年まではウェアラブルや3Dプリンタなどが成長市場であると発表しました。

また、総務省の情報通信白書によると、2013年度40万台だった国内ウェアラブル端末市場は、2020年度には600万台を超えるまでに成長すると予想しています。

n4103510画像参照元:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc141330.html

また、先日発表されたシード・プランニングによる調査では「2014年の国内ウェアラブル市場は130万台規模で、2020年の市場規模は680万台と予測。」との発表もあり、2020年までにウェアラブル市場は国内外問わず、急速に拡大するという予測がたてられています。

過去に話題となったウェアラブルデバイスの今

それでは過去、話題となったウェアラブルデバイスの現在はどうなっているのでしょうか。

movieTIMESでは昨年2月に、ウェアラブルデバイスの中でも「動画」と親和性の高い「アイウェア型」に絞り、注目されているウェアラブルデバイスについて取り上げました。

該当記事 外部リンク:GoogleGlassだけじゃない!最新ウェアラブル端末・ディスプレイ6選
https://www.movie-times.tv/relation_service/video_device_technology/4318/

1年近く経過した今、これらのデバイスの現状はどうなったのでしょうか?

Telepathy one

wearble01

「体験共有」をメインテーマに開発が進められた「Telepathy one」。昨年の2月時点ではまだ開発途中でしたが、その後の発表では「首かけ型ウェアラブルデバイス」に形を変え、「Telepathy Jumper」としてリリースされることが判明しました。

一般向け製品のメイン機能は当初のコンセプト通り『リアルタイムで見ているもの・聞いているものをシェアできる』こと。さらに、ユーザーが持っている特技などを、他のユーザーに教えたり共有できるというアプリもプリインストールされているようです。

価格は未定ですが、2015年3月に法人向けに販売を開始し、今夏をめどに一般向けの販売を進めているとのことです。(詳細:公式サイト 外部リンク

Metaglass

wearble02

「Metaglass」は、AR(拡張現実)技術を搭載したウェアラブルデバイス。3Dホログラムを用いて、仮想空間上にオブジェクトを表示させ、自分の手で操作することができます。
技術を組み合わせれば、仮想空間にオブジェクトを作成し、そのまま3Dプリンタに出力するなんてことも可能です。

米国内のみへの発送のようですが、既に「開発者用キット」は667ドル(約6万7,000円)でプレオーダーを受付けており、2015年8月からの発送を予定しているようです。※2015年1月現在(詳細:公式サイト 外部リンク

Google Glass

wearble03

2012年にGoogleが発表した「Google Glass」。2013年の段階では米国内の開発者への販売に限定されていましたが、昨年4月には米国内の一般消費者でも購入できる販売プログラムが24時間限定で実施され、人気モデルは数時間で売り切れるなど非常に高い注目を集めました。

昨年末には、一般消費者向けにより低価格かつスリムなデザインの”第2世代モデル”が発売されることが海外メディアで発表。さらに、GoogleGlass公式アプリ「My Glass」が日本国内でのダウンロードに対応したことで、「日本でも発売間近なのでは」という憶測がされるなど、まだ噂の範疇を出てはいないものの、GoogleGlassの新たな展開へ期待の声が上がっています。(詳細:公式サイト 外部リンク

GoogleGlassが一般消費者へ広まるための壁とは?

一方で、一般消費者への普及までの道のりは険しいとの見解もあります。

その理由の1つに、開発者のGoogle Glass離れが起きている点が挙げられます。現在、Twitter社などを含め、GoogleGlass向けアプリを開発していた16社中9社は開発を停止しており、残りの3社も一般消費者用から業務用アプリへとシフトしたようです。

さらに、装着しながら簡単に写真や動画が撮れてしまうことから、GoogleGlassを着用した客は入店を禁止するレストランも出てきたりと、米国内ではプライバシー問題も懸念されています。また、位置情報や音声情報など、装着している本人の個人情報が容易に取得できることからも、セキュリティ面の課題点も挙げられ、GoogleGlassが個人に広く普及するには、こういった問題を解決していく必要があります。

しかしながら、GoogleGlass自体の有用性は広く認められており、業務利用には積極的に活用されています。たとえば英ヴァージン航空では、客室乗務員がGoogle Glassを着用し乗客を迎える顧客サービスを試験的に実施。

googleglass画像参照元:https://blog.virgin-atlantic.com/t5/Our-Style/Virgin-Atlantic-Introduces-Google-Glass-Trial/ba-p/21547#.VK4TsWSsW0E

米ボーイング社は航空機製造現場に導入し、ネット接続された作業機器のハンズフリーでの操作などを使って、業務の効率化を進めています。伊Careggi病院では、世界初のGoogle Glassを用いた臓器移植手術が行われるなど、広い分野での活用が進んでいます。(※2)

広まるスマートグラスの企業活用

GoogleGlassに限らず、スマートグラスが企業利用にもたらすメリットとは具体的にどのようなことでしょうか。MM総研が行ったアンケート「メガネ型端末の業務利用のメリット」では以下のような回答が寄せられました。(※3)

メガネ型端末の業務メリット

・ハンズフリーで操作ができる
・仲間との連絡がとりやすい
・GPS機能で仲間の状況が把握しやすい
・写真/動画撮影が簡単にできる など

wearable_graph

国内の取り組み事例としては、新日鉄住金エンジニアリング(株)がVuzix社と開発したスマートグラスを活用した設備運用・保守の実証実験を実施しています。(参考 外部リンク

これまで工場の設備を点検する際は、マニュアルを手にしながらの作業だったため、非効率的かつ安全面の観点からも改善が検討されていました。そこで、2011年からスマートグラスを共同開発し、導入。現在では安全でスムーズな現場作業を進められているとのことです。

vuzix
動画はコチラからご覧頂けます:http://www.nssmc.com/product/roukyu/product/nssol/index.html

・作業項目がスマートグラスに表示されることで、ハンズフリーのまま確認作業を進めることが可能に。作業効率を上げ、ミスも減らす効果が。
・管理センターと逐一連絡する手間もなくなり、リアルタイムで正確な連携が取られるようになる。
・遠隔地でエキスパートが現場作業者に指示を出せるため、現場に赴く必要がなくなる。

このよう多くのメリットを享受でき、実際に導入する企業も増えていることから今後、スマートグラスの業務利用はさらに加速すると見られています。

現在は企業向けの導入が一歩先を進んでいますが、市場が急速に伸びている今、アイウェア型デバイスは2018年頃から市場を形成するとの予測(※4)がたてられており、課題点をクリアした先には一般の人々が当たり前のようにスマートグラスを利用できる未来が待っていることでしょう。

 

[参考]

総務省|平成26年版 情報通信白書|ウェアラブル端末
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc141330.html

※1 2020年度までのIT主要市場の規模とトレンドを展望
https://www.nri.com/jp/news/2014/141204.aspx

※2 GoogleGlassinfoより
英・ヴァージン航空 Google Glass着用で顧客サービスを開始 : http://googleglass.blog.jp/archives/3316601.html
米ボーイング社 航空機製造現場にグーグルグラス導入 APX Labs社と共同で : http://googleglass.blog.jp/archives/16198779.html
グーグルグラスを用いた臓器移植手術がイタリアで実施 : http://googleglass.blog.jp/archives/17632054.html

※3 日米におけるウェアラブル端末の市場展望― MM総研
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120131225500

※4 国内ウェアラブル端末の市場予測
http://www.seedplanning.co.jp/press/2015/2015010501.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

動画制作や動画マーケティングにお困りならLOCUSへ

株式会社LOCUSでは大手企業から新進ベンチャー企業まで、1,500社以上の動画マーケティング支援を行っています。

幅広い用途や、多種多様な表現手法が揃う動画制作実績もご覧いただけます。