YouTube、アノテーション編集機能を5月2日に廃止へ
2017年03月18日
YouTubeは、動画上にテキストやリンクなどを配置できる「アノテーション」の編集機能を5月2日に提供終了することを発表しました。
YouTubeによると、新しいインタラクティブ機能である「終了画面」や「カード」の利用増加に伴い、アノテーションの利用は70%以上も減少しており、アノテーション機能の終了を決めたとのことです。5月2日以降は、アノテーションの新規追加や編集は行えなくなり、削除のみが可能となります。既存のアノテーションは、パソコンでのみ引き続き表示されます。
この発表に際し、YouTubeは以下のデータを公表しています。
モバイルにも表示される終了画面とカード
YouTube では、モバイル時代が到来する前の2008年にアノテーション エディタのサービスを開始。今では、モバイルでの再生時間がYouTubeの総再生時間の60%を占めることから、視聴者の大多数にリーチできないアノテーションを作成する必要性はなくなりつつある。一方、終了画面とカードはモバイルでもパソコンでも使えるため、より大きな効果が期待できる。
終了画面とカードは視聴者とつながりやすい
終了画面とカードを使うと、YouTube全体のクリック回数が7倍も増加することが判明。視聴者は全般的にアノテーションを好まず、アノテーションを実際にクリックする前に、平均で12個のアノテーションを閉じている。また、アノテーションをオフにする視聴者も増加している。
終了画面の作成は簡単
多くのクリエイターから、動画の最後にアノテーションを追加するのは難しいという意見があった。終了画面を使えば、もっと簡単にすばやく動画の最後に情報の追加が可能に(作業にかかる時間が、最短で10分の1になることが確認されている)。他の動画から終了画面をインポートしたり、動的なオーバーレイを使用することで、さらなる作業時間の短縮も期待できる。