
今回の記事では業種を「教育」に絞り、学校の雰囲気や授業、制度や仕組みなどを伝えるだけにとどまらない、さまざまな表現方法やアプローチを用いた動画をご紹介します。
塾を始め、専門学校、大学での動画活用。入学数が10%も増加した海外事例もご紹介いたします!
通信教育のZ会
ネット動画を80本以上も配信している通信教育のZ会。今年の2月に公開されたアニメ動画「クロスロード」が話題になりました。
ストーリーは、離島に住んでいる女の子と、アルバイトをしながら都会で暮らす男の子。ともにZ会で勉強をしている2人は偶然にも、ミスをする問題も同じ、証明の組み立てもどこか似ています。そんな2人が、合格発表の日に出会う・・・というストーリー。
一人の孤独な闘いになりがちな受験勉強ですが、このストーリーを通して、講師や一緒に頑張っている仲間とつながっているのだということを伝えています。
YouTubeでは公開10日間で、100万回以上再生され、ニコニコ動画のコメント数は3500超、Twitterの投稿数は4000超と、大反響を記録しました。
早稲田塾
続いては、見た瞬間から釘付けになる、インパクトの強い早稲田塾の動画をご紹介します。
セーラー服おじさんとして有名な小林秀章氏と、萌え系女装男子として世界で人気の高いパフォーマー、 レディビアード(Ladybeard)氏の夢の競演。
新講座の開設と、3講座を無料で招待することを告知するために作られたいかにも“プロモーション”な動画ですが、2人の強烈なビジュアルで視聴者を惹きつけます。
YouTubeの再生数は、2014年6月現在32万回をこえています。
東京理科大学
理系学部を中心とする東京理科大学の動画では大学の紹介としては珍しいWEBドラマを配信しています。
主人公は、東京理科大学を卒業し、がんセンターで研究員として働く女性。現在と過去の回想シーンがオーバーラップしながら展開されていき、クオリティーの高いWEBドラマに仕上がっています。
さらに動画はフィクションではなく、実際の卒業生の話をもとに制作されています。この主人公を通し、「大学」という場の紹介だけでなく、幼少時代、そして将来までに「大学」がいかに人生に影響を与えているかを表現している動画となっています。
京都精花大学
芸術系の学部を主とする京都精花大学が配信している動画「KESHIKI」。
モノトーンの世界観の中に描かれるのは、光が交錯する石庭のような空間が展開されます。
実は、「KESHIKI」はビジュアルデザイン学科 デジタルクリエイションコース卒業生の作品。その完成度の高さは一見の価値があり、「この学校に入れば、これだけの技術が身につけられる」ということを証明しています。
入学率が10%増!米国専門学校のTrueViewテスト
車の修理技術を教えている米国の専門学校Universal Technical Institute。
2012年、同学校は入学の促進を目標とし、TrueView広告を試験的に配信しました。ターゲティングは『18〜24歳の車に興味がある人』。
また、広告配信のみでなく、同時にYouTubeチャンネル内に、技術的な解説やキャンパス内を紹介するビデオを追加し、YouTubeチャンネルの刷新を行いました。
こうした取り組みの結果、1件あたりの獲得コストが、テレビ広告より軽減できたにも関わらず、ディスプレイ広告を使うよりも、学生の入学率を10%も高めることに成功しました。
この結果をうけて、「動画」の効果について自信を得た同学校では、今後も既成概念にとらわれない新たなチャレンジを続けていくそうです。
まとめ
堅い印象のある教育業界ではありますが、実は、様々な動画表現があることが事例から見て取れたかと思います。
少子化が課題となっている今、教育機関もさまざまなサービスを開発しており、そうした競合優位性を効果的に訴求する手段として、今後も動画コンテンツの活用が考えられます。
[参考]
Z会公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCKx4zo6zA_8ydv6cxtNgD8w
早稲田塾公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCg96VpaKnYca-bVg0K-5Brg
東京理科大学公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCU4sC3ZLDpcFfcxN1xZJIjw
京都精華大学公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCzG9_o6diyw3DVCegBR1RtQ
think with google
http://www.thinkwithgoogle.com/case-studies/uti-case-study.html