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インタビュー市場動向・レポート 2015年08月17日

【編集長インタビューvol.2】日本の数年先を行く海外市場におけるTubeMogulの新たな取り組み

前回に続き、TubeMogulの日本法人、株式会社チューブモーグル代表取締役の近藤弘忠氏と、TubeMogulアジア担当副社長のスーザン・サロップ氏へのインタビューをお届けします。

第2回目では、プログラマティック分野の先頭を走ると言われるオーストラリアやアメリカにおけるTubeMogulの最先端の取り組みをご紹介いただきます。

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第1回目はこちら:「世界のDSPを牽引するTubeMogul日本法人新社長が語る動画広告の現在と未来」

アメリカで進むプログラマティックとクロスデバイス

:動画マーケティングの最先端を行くアメリカでの動画広告市場の動向について教えてください。

サロップ氏:アメリカの動画広告市場は伸びていますね。TrueView広告に限らず、多くのパブリッシャーが動画広告枠を持つようになっています。またプログラマティック取引も今後メインストリームになっていくと確信しています。

TubeMogul_graph01Data Source:MANGA GLOBAL

TubeMogul_graph02Data Source:WSJ March 2014; Crossing the Chasm by Geoffrey Moore

去年TubeMogulが米国でローンチしたプログラマティックテレビ(テレビ広告のプログラマティック取引)に対する関心も非常に高いです。これはTubeMogulのプラットフォームを使って、地域や視聴者属性などからターゲティングを行いながらテレビCM枠の買い付けができるシステムです。今のところ、ケーブルテレビのCMが中心ですが、今後もっと普及すると見ています。

:日本でもプログラマティックテレビは可能になるんでしょうか?

サロップ氏:システムとして提供することは可能です。しかし、国によってテレビ市場や業界構造が異なります。TubeMogulはその国のスタイルに合わせてソリューションを提供していますので、日本でどのようにこのシステムがフィットするのか検討が必要だと思います。

:なるほど。movieTIMESではいつもアメリカ市場の動きに注目していますが、本当に動画マーケティングの勢いを感じています。アメリカで「これからは動画広告だ」となったのはいつ頃ですか?

近藤氏:TrueView広告がアメリカで始まったのは4、5年前のことだったと思います。日本では本格的には2014年頃から使われるようになりました。アメリカのほうが数年先を進んでいる感覚でしょうか。

サロップ氏:アメリカでは今、クロスデバイスソリューションという言葉がよく使われます。デスクトップ、モバイル、タブレット、テレビを含めたさまざまなデバイスで包括的にマーケティングをしようという考え方です。

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:アメリカのTubeMogulでの新しい取り組みとしてはどのようなことがありますか。

近藤氏:つい先日、アメリカから世界に向けてディスプレイブランディングの新しい商品が発表されました。TubeMogulが実施した調査では、リターゲティングによって動画広告とディスプレイ広告の両方に接触した人に、21%のブランドリフトが見られたんです。そこで動画広告キャンペーンを補完するための、ブランディング目的のディスプレイ広告を提供し始めたんです。
それから、Facebookへの動画広告配信もまもなく対応する予定です。

:Facebook動画広告は日本でも関心が高まっているので、それは興味深いですね。

近藤氏:あとはプログラマティックで配信するサイネージ(屋外広告)ですね。日本で普及するかどうかは、これからのチャレンジだと思っています。どういう使い方をすれば効果があるのか、シナリオを作り、それを実証していく、というステップが必要になるでしょう。クリエイターの方にも、プランニングの段階でこのサイネージとの連動をうまくパーツとして使っていただけるようになればいいかなと思っています。

オーストラリアは最先端の動画広告市場

: TubeMogulは世界各国でビジネスを展開されていますが、アジアパシフィック地域での戦略を教えてください。特にオーストラリアでは成功されているとお聞きしていますが。

サロップ氏:オーストラリアでビジネスを開始したのが4年前です。次にシンガポール、日本と展開し、本年度は中国でもビジネスをローンチします。
オーストラリアは人口が少なく広告在庫が限られているという特徴があるので、そんな市場に合わせたソリューションを提供しています。一つは、広告枠を持つパブリッシャーと広告主の直接取引です。弊社のプラットフォームを使って直接広告枠の買い付けを行える仕組みを構築しています。
さらに、プログラマティックテレビなどの新しい仕組みにも力を入れようとしています。

TubeMogul_interview04

近藤氏:ボストンコンサルティンググループが、プログラマティック分野ではオーストラリアが一番先進的だと評価していますが、そうなる必然性があったんだと思います。在庫が少ないから積極的に新しい方法を求めていく。例えば、クライアントが他社より先にパブリッシャーと直接取り引きしたいというニーズも、在庫が少ないから生まれてきます。そして、そのニーズにお応えするためのソフトウェアを提供するのがTubeMogulの役割です。
実は直接取引もサイネージも、アメリカよりもオーストラリアが先でした。こういうスタイルは、アメリカの企業としては珍しいかもしれませんね。ローカルでチームを組んで、現地のパブリッシャーさんとの関係を構築したり、独自の商品を開発するなど、その国の習慣や市場に合わせてサービスを提供していくのがTubeMogulのスタンスなんです。今後は日本発のソリューションも出てくると思います。

:オーストラリアは日本より一歩先を行っているんですね。

近藤氏:そうですね。日本も一般的に動画広告の在庫は足りないと言われています。特にブランディング向けの在庫が少ないので、今後そこからいろんなニーズが出てくる可能性があります。そういう意味では、オーストラリアは日本のマーケットにとって参考になると思います。

(最終回では、日本の動画市場の変化や今後の展望を幅広くお聞きしました。お楽しみに)

プロフィール

株式会社チューブモーグル代表取締役 近藤弘忠

株式会社リクルートを経て、2000年にヤフー株式会社入社。営業企画部部長、商品企画部部長、広告PM部部長を歴任。2010年にグーグル株式会社入社。ディスプレイ広告営業部統括部長、広告代理店営業部本部長を務める。2015年7月、株式会社チューブモーグル代表取締役社長に就任。

TubeMogulアジア担当副社長 スーザン・サロップ

UCLA Anderson schoolにてMBAを取得。10年間の日本在籍期間中カタリーナ マーケティング ジャパンでVice Presidentをはじめ、さまざまなポストを務める。その後、DELL、Google、Ask.comを経て、TubeMogulのAPAC,Vice Presidentに就任。

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