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ケーススタディ 2013年10月23日

商品に込めた想いが消費者の心を突き動かすーLUSHの例から見る”支持される企業”とは?

ポップでカラフルな見た目の石鹸や入浴剤に、お店一体に漂ういい香りー。
イギリス発のハンドメイドコスメ「LUSH(ラッシュ)」は天然素材を多用し、世界で愛されているブランドです。
ラッシュの信念は「化粧品の動物実験反対」。

その想いを、動画やイベントを通して消費者に、分かりやすく伝えることを大切にしています。
なぜ、ラッシュはここまで自分達の想いを消費者に伝えようと努力しているのでしょうか?
その彼らの取り組みを探っていくと、見えてきたのは「支持される理由」でした。

ラッシュ製品に込められた想いとは?

ラッシュの信念としてWebサイト上に大きく掲げられている「動物実験反対」。

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それを伝えるためにWEBサイトで展開されている様々なコンテンツの中でも、注目すべきは、その内容を説明している動画です。動物実験という一見シリアスな話題を、ユーモアを交えたコミカルな動画で分かりやすく紹介しています。
さっそくその内容を見てみましょう。

動物実験という話題をユーモアに表現!

ストーリーは、様々な化学薬品が開発されたビクトリア朝時代まで遡ります。当時はコールタールが無料で大量に手に入る時代。そのコールタールを利用し、染料を含め、様々な化学製品が開発されました。

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その後、第一次世界大戦を通じて開発された様々な色の染料。人々はヘアーカラー剤として使用しはじめますが、化学製品の影響で、アレルギー反応で苦しむ人や、舌が腫れ上がり窒息死するケースも散見されました。

それでもカラーリングは人気で、人々はやめようとしませんでした。この時代ではある意味、「人間」の体を使って染料の実験が行われていたのです。

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それを避けるために、染料の実験に動物が利用されだしました。これが動物実験の始まりです。やがて動物実験は化粧品においても、行われるようになりました。

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その後、多くの人が化粧品会社に対して抗議の手紙を書くなど、「化粧品の動物実験廃止」を訴えるようになります。これが功を奏し、実験はやがて禁止になりました。

こうして「化粧品」での動物実験は廃止されたものの、依然、化粧品の「原材料」での動物実験は行われたままでした。そこでLUSHが定めたルールが原料の買い付けは、動物実験を行わない会社からのみ行うこと」です。

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動物実験を行わない代わりに、LUSHが素材の安全性を確認するために行っているのは「その素材が長い歴史において安全に使用されてきたかどうかを確認すること」。

素材の一例を上げると、例えばローズマリー。ローズマリーは過去500年もの間、料理やお茶、洗顔にまでも使用されてきました。

長い間、人々が使用しているものですから、もちろん安全性はお墨付き。動物で実験をする必要はありません。ラッシュはこういった「長い間人々に使用されている素材」から商品を作り出しているのです。

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さらにラッシュは、自社製品だけに留まらず、世の中から残酷な動物実験自体をなくすために、動物実験の代替法の研究の為に出資や基金の設立、関連する機関への働きかけなど、動物実験に代わる新しい基準を探すために日々、奮闘しているのです。

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この動画は、動物実験の歴史を1から分かりやすく説明することで、動物実験は遠い世界の話ではなく、私たちの生活に強く関係していることを訴えています。

そして、その表現方法をユーモアたっぷりに表現することで、より多くのユーザーに動画を見てもらえる工夫をしています。

日本でも積極的に行われているラッシュの取り組み

「理解してもらう」動画とは別に、ラッシュ新宿駅前店の店頭にて実施したイベントの動画も公開されています。

2013年3月11日、EUでは化粧品の動物実験が全面的に廃止されましたが、日本では動物実験の実態はあまり知られておらず、実験はなおも続いています。

そこで、その実態を日本の人にも知ってもらいたい、という思いのもと、ラッシュは『化粧品の動物実験反対イベント』を開催。その様子をショートムービーにし、YouTubeの公式チャンネルに公開しました。

話題の「フラッシュモブ」で興味のない人の関心を惹きつける!

ショートムービーには、イギリスからやってきた白ウサギ『ジャン』と、日本のピンクウサギ『新太(あらた)』が登場します。

ジャンは化粧品の動物実験反対を強く示す一方で、新太はあまり動物実験に関心がありません。そんな新太の姿は、動物実験に対する日本の現状を象徴しているかのようです。

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ジャンは動物実験反対のイベントを企画し、新太を誘いますが、乗り気でない新太は参加せずに、店頭イベントが始まります。

檻に閉じ込められたジャン。客に扮したダンサーが、署名をすることでジャンを助け出すパフォーマンスが展開されます。

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たくさんの人だかりと熱気。ダンサーが次々と集まるフラッシュモブに、会場は大いに盛り上がります。

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EUほど動物実験禁止に関心がない日本人も、フラッシュモブの“楽しさ”に足を止め、イベント終了後でも、署名はどんどん集まっていきます。

その様子に、新太、ひいては日本人も心を動かされていくというストーリー。ウサギからの目線で『美しくなるための化粧品に動物の犠牲が必要ないこと』を伝えているこの動画。ウサギの想いと、イベントの熱が伝わってきます。

多くの人を巻き込むエンターテインメント性の高いイベントを行い、その様子をWeb上で紹介することで、ラッシュファンや、動物実験に関心がある人のみならず、多くの人の目に触れる機会を生み出しています。

ラッシュを支えている「信念」と「伝える」ことの大切さ

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ここまで見てきたようにラッシュが「動物実験反対」にかける想いは、自身でそれを『信念』と表現するほど非常に強いものです。

そして、ラッシュはその『信念』をただ「掲げる」だけではなく、様々な行動として貫き、さらに、ここで取り上げたように、わかりやすく「伝わる」方法を工夫して発信しています。

ラッシュのこうした姿勢や想いが人々の心へ届き、それが「企業への共感」や「製品に対する価値の認識」に繋がることで、日々、膨大な量の新製品が発売されている業界でも、ラッシュが人々の支持を得ているのではないでしょうか。

 

[参考]

FIGHTING ANIMAL TESTING

http://www.lushjapan.com/ethical/fightinganimaltesting/

株式会社ラッシュジャパンのプレスリリース

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000006160.html

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