
セレクトショップのナノ・ユニバースが、斬新な手法で2013秋冬コレクションを発表!
ファッション業界初となる“フローズンタイム”という特殊な映像手法と写真を融合させた、Webカタログ「NANO/SECOND – 一瞬に込めたコレクション -」。そのクールでウィットに富んだ表現は必見です!
業界初の“フローズンタイム”という特殊な映像手法を用いた、まったく新しいWEBカタログ「NANO/SECOND -- 一瞬に込めたコレクション -」。従来のカタログの考え方を一新するアイデアがつまっている、斬新なコンテンツとなっています。一体どのような点が斬新なのでしょうか。
登場するのは、ナノ・ユニバースの最新ファッションに身をつつんだモデルたち。お互いにカメラを向けて撮影しあう、3分間のワンカット映像が展開していくという企画です。さっそくその一部を見てみましょう。
始まりは、暗闇の中でカメラのフラッシュが光るシーン。フラッシュをきると同時に時間は止まり、その止まった時間の中で映像は展開していきます。
再生中に映像をクリックすると、映像は一時停止。
さらに「+」をクリックすると、アイテムの販売ページへのリンクや発売時期などの商品詳細を見ることができます。
もう一つ面白い仕組みは、それぞれのモデルがカメラを手に持っており、別のモデルのコーディネートを撮っているというリレー形式になっていること。
髪の毛が逆立つ女性のカメラに映るのは窓辺にいる次の女性…。
こだわりのすべてを「一瞬」にとじこめる“フローズンタイム”とは
今回、ナノ・ユニバースが採用した“フローズンタイム”という撮影技法は、被写体を瞬間的に止めて撮影する特殊な手法です。この“フローズンタイム”を、WEBカタログの手法に取り入れているのは、アパレル業界初の試みで、既存の枠にとどまることなく、新しい世界観を追求している同社ならではの取り組みです。
今回、なぜこのような試みが行われたのか。現在、メイキングムービー「Behind the Scene」も公開されており、その中でプレスマネージャーの田中直樹氏がその理由をこう語っています。
「従来のカタログを覆せればというところもありまして。”アパレル業界がしていない試み”というところに一番重点を置いています。“フローズンタイム”という技法を使うことで、うまく・おもしろく洋服を見せられるんです」
そう語るように同サイトでは実におもしろい洋服の表現を見ることができます。
後ろに反り返ったまま静止するモデルたち。
風によって服や髪がなびく瞬間。
服のシワや、動いた時の服の躍動感。
映像と写真。2つの異なる世界観の美しい融合。
“フローズンタイム”という映像の特殊技法は、映像と写真の美しい融合を実現させました。映像によって「アイテムの動き」を、写真によって「アイテムのディテール」を表現し、相互に役割を補完しながら、同時に進行していくことによって、ファッションはよりイキイキとした表情となっています。
さらに、そこに写真と動画をつなぐ「フォトリレー」という仕掛けがあることで、次から次へと、不思議と見続けてしまいます。広告主にとってカタログのすべてのページを消費者に見てもらうことは至難の業ですが、「NANO SECOND」では動画と写真を融合することで、あたかもストーリーを追うかのように飽きずに見ることができます。
一般的に、最新コレクションが発表される時期には、実際には、まだ買えない商品も多いため、WEBカタログはあくまでも「人をひきつけ、魅せるショーウィンドウ」のような働きをする必要があります。手にふれることができない分、単調なカタログではユーザーに関心をもってもらうことは難しく、そこにはまず、興味を持ってもらうことが必要不可欠です。
普通のカタログではない、映像と写真を融合させた今回のWEBカタログは、見事にナノ・ユニバースの独創性を実証し、その独特な世界の中にユーザーを惹きつけ、インパクトを与えたことでしょう。同時に、”アパレル業界の先駆者”としてのブランディングへもつながっていくのではないでしょうか。
サイト:NANO SECOND
[参考]
ナノ・ユニバース プレスリリース
http://www.nanouniverse.jp/blog/archives/13752