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ナレッジ 2015年06月12日

動画広告講座その3――動画DSPを選ぶ際に確認すべきポイントとは?

キーワード: 動画広告

メディアを限定せず、ターゲットに効率的に動画広告を届けたい――このように考えた時、動画DSPの出番です。

その際に迷ってしまうのが、どの配信プラットフォーム(DSP)を利用するかということ。動画DSPはさまざまな機能を有していますが、その仕組み自体が複雑なこともあり、各社のサービスの違いを見分けにくいのも事実です。
そこで今回の記事では「動画DSPを選択するためのポイント」を解説。併せて、国内の主要な動画DSPサービスもご紹介します。

thumbnail_DSP

DSPでは接続先のSSP(サプライサイドプラットフォーム)やアドエクスチェンジによって配信先が日々変化します。また、配信先メディアによって対応する動画尺が異なるということもあり、単純に「配信先メディア総数」や「入稿できる動画尺」といったスペックで動画DSPを単純比較することはできません。

そこで本記事では、各社の動画DSPのスペック比較ではなく「動画DSPを選ぶ際に確認しておくべきポイント」をお伝えします。
また、具体的に検討ができるように国内でも代表的な動画DSPの特徴をご紹介します。

動画DSPを比較・検討する際に確認すべき5つのポイント

動画DSPサービスはそれぞれに特徴があり、オールマイティなサービスは存在しません。動画マーケティングの目的に適した動画DSPを選択できるよう、事前に確認したいポイントを覚えておきましょう。

1.在庫(インベントリー)の数と種類

dsp_inventory

在庫(広告枠)の数と種類はDSPが接続しているSSPやアドエクスチェンジに左右されます。大手動画DSPを比較した場合は、在庫数に大きな差は見られませんが、多くの動画DSPが接続しているSSPまたはアドエクスチェンジとは別に、独自の入札先となるメディアを在庫として保有している動画DSPは一部の広告主にとって有益といえます。ターゲットユーザーが多く利用しているメディアに動画広告を出稿できれば、より広告効果が見込めるからです。

また、モバイル端末による動画視聴が増えている昨今、モバイル向けの在庫が豊富かどうかもチェックしておきたいポイントです。

インベントリーを確認するための質問例

・主要なSSPやアドエクスチェンジに接続しているか?
・独自の入札先を保有しているか?
・マルチデバイス配信に対応しているか?また、モバイル向けの在庫数が豊富か?

2.ターゲティング機能

DSP_targeting

どのようなターゲティング配信ができるかも、動画DSPを利用する際に確認しておきたいポイントです。オーディエンスデータをもとに、性別や年齢という属性だけでなく、WEB閲覧履歴などの興味関心でセグメントできることも今では一般的になっています。さらにデータを拡張し、コンバージョンした類似ユーザーを抽出する機能を備えるDSPもあります。

また、サードパーティデータ(※)を利用すれば、ターゲットのリアルな行動なども踏まえた、より精度の高いターゲティングが可能となります。

※サードパーティデータ・・・DMP事業者がパートナー企業などから収集したデータのこと。オンラインでの行動履歴データや、ポイントカードなどを通じて得られる実店舗での購買データ、調査会社が保有するデータなどがある。

ターゲティング機能を確認するための質問例

・独自のオーディエンスデータまたはサードパーティデータを用いた配信を行えるか?
・ターゲティングにおけるセグメントはどの程度可能か?(国・地域/デバイス/日時/OSなど)

3.最適化(オプティマイゼーション)

dsp_optimization

最適化とは、出稿した動画広告がいつ、どのようなメディアで、どんな反応を得たかといったデータを動画DSPが取得し、それに基づいて次回以降の動画広告をより効率的に配信する機能を表します。(※具体的な最適化方法は動画DSP各社で異なります。)

最適化の優劣を判断するのは難しい面もありますが、「システムの処理速度」が一つの判断材料になります。

システムの処理速度はQPS (Queries Per Second:秒間クエリ数)で表されます。QPSとは1秒間にどれだけ出稿メディアの分析を行い、何回入札ができるかを示す指標です。この指標が大きいほど分析・入札が素早く行われるため、入札で優位に立つことが可能です。

最適化に長けているかを確認するための質問例

・QPSはどの程度か?
・広告枠の入札調整やチューニングはどのように行われるのか?

4.透明性(トランスペアレンシー)

dsp_transparency

透明性は、広告主に配信先メディアが明らかにされているか、またそれをコントロールする術があるかという視点で判断します。ドメイン・ページ・表示位置・動画プレイヤーのサイズなど、どのレベルまでレポーティングされるかは動画DSPによって異なります。

また、動画広告が本当に視聴されているか(ビューワブル・インプレッション率など)をレポートしてくれるかもチェックしましょう。

透明性を重視しているかを確認するための質問例

・レポート機能はどのような項目があるか?
・広告配信先はどのレベルまでレポーティングされるか?
・ビューワブル・インプレッション計測に対応しているか?

5.ブランドセーフ

dsp_brandsfe

違法動画サイトなど、ブランドを毀損しかねないメディアへの掲載を避けたい場合は「アドベリフィケーション」「ブラック/ホワイトリスト配信」といった機能に対応しているか確認します。

アドベリフィケーションは、イメージ低下を招くようなメディアに広告が配信されないよう、配信先を自動でコントロールする機能のことです。ブラック/ホワイトリスト配信はドメイン単位で配信先の媒体を任意で選択または除外する機能です。

ブランドセーフを確認するための質問例

・アドベリフィケーション機能に対応しているか?
・ホワイト/ブラックリスト配信に対応しているか?
・ブランドセーフ機能はあるか?

国内で利用できる動画広告配信プラットフォーム

国内で利用可能な動画DSPの中でも代表的な存在である「TubeMogul」と「ONE by Aol」をメインにご紹介します。(五十音順)

※本情報は2015年6月時点のものであり、導入の際は各社から提供される最新の情報をご確認ください。

TubeMogul

tubemogul

世界15地域に拠点をおく米国トップクラスの動画広告配信プラットフォーム。日本での営業は2013年3⽉から開始し、実績広告主は200社を超える。

Demand-Sideに特化しており、SSPを提供していない「Buy-Side Only」が特徴の1つ。広告主側のパフォーマンス向上のために最適化されており、広告主向けの機能を多く持つ。

特徴

TubeMogulが独自に提供している定量調査「Brand Sights」によって、他社のサービスを利用しなくても、プレロール広告枠にてブランドリフトに関するオンライン調査ができる。また、ブランドセーフティや予約型広告買付けも行えるなど、ブランド認知やブランディングを目的とした広告主向けの機能が充実している。

動画広告メニューと特徴

  • 配信フォーマットは多岐に渡る。プレロール(スキップ可能/スキップ不可)インタラクティブプレロール・インリード・インバナーなど。
  • 動画広告の買付方法はRTB。課金方法はCPM課金。
  • モバイル動画広告はアプリ内とWeb面がある。

関連ニュース

・リンクシェア・ジャパン、TubeMogulと連携。新たな動画広告を「完全視聴型課金」方式で提供
・DMPのインティメート・マージャー 動画広告プラットフォームTubeMogulと提携

ONE by Aol: Video(旧 Adap.tv)

onebyaol

世界8つの国と地域に拠点をおき、日本には2013年9月にAOLオンライン・ジャパン株式会社の一部門として市場参入した。2015年4月にAdap.tvは「ONE by Aol」ブランドへ統合された。
DSP(BuySide)とSSP(SellSide)のプラットフォームを保有しているため、在庫把握能力に長け、ROIを高められることを強みとしている。動画広告を購入する側のDSPだけでなく、メディア側の動画広告配信アドサーバや、SSPの機能も有しており、技術パートナーとなっているメディアも多い。

特徴

SSP、DSP、アドエクスチェンジのすべてが同一プラットフォーム上で動くオープンプラットフォームである「ONE by Aol」。DSPとSSPの両方を保有するため、広告主にとってはメディア側のターゲティングした在庫なども
把握しやすい事が大きな強み。

主要動画サイト(YouTube/USTREAM/vimeo/Dailymotionなど)への配信はもちろんのこと、ニコニコ動画へのRTB買い付けにも対応している。AOL PLATFORMSのディスプレイ広告プレミアムアドネットワークやSSPを活用した在庫提供のほか、AOLが運用しているメディアAutoblogなどにも広告が配信できる。また配信形式においても、リッチメディア広告に対応している点、海外配信がほぼ全ての国で実施可能な点もポイントである。

動画広告メニューと特徴

  • 配信フォーマットは多岐に渡る。プレロール(スキップ可能/スキップ不可)インタラクティブプレロール・インリード・インバナーなど。
  • 動画広告の買付方法はRTB。課金方法はCPM課金。
  • モバイル動画広告ではインビュー課金が可能なメニューもある。

関連ニュース

・「Adap.tv」がドワンゴら国内19社と契約を締結。日本市場でのサービス本格稼働へ
・アドバタイジングドットコム・ジャパン 米国No.1動画DSP「Adap.TV」の販売を開始
・AOL プラットフォームズ・ジャパン「Adap.tv」をリブランディング。スマホ向けインビュー課金型動画広告の提供も開始

その他の主な国内動画DSPサービス(五十音順)

・CMerTV (株式会社CMerTV提供)(公式サイト

・FreakOut (株式会社FreakOut提供)(公式サイト

・MarketOne®(株式会社プラットフォーム・ワン提供)(公式サイト

・Yahoo!プレミアムDSP(Yahoo! JAPAN提供)(公式サイト

動画DSPは効率的にターゲットへ動画広告を届ける上で有効な手段であり、積極的に利用を検討したいサービスです。DSPを含むアドテク分野は急速に進化しており、今後も次々と新しい機能やサービスが登場することが予想されます。最新の動向に常にアンテナを張り、賢い選択ができるようにしたいものです。

 

[参考]

5 Key Points to Consider When Choosing a Demand-Side Platform
http://searchenginewatch.com/sew/how-to/2328578/5-key-points-to-consider-when-choosing-a-demand-side-platform

10 questions you should ask when choosing a mobile DSP
https://econsultancy.com/blog/62816-10-questions-you-should-ask-when-choosing-a-mobile-dsp/

How to choose the Right DSP
http://programmaticadvertising.org/2014/10/02/how-to-choose-the-right-dsp/

改めて振り返るDSP比較の8つのポイント | ディスプレイ広告最前線 - EAGLE's eye blog : http://service.egli.jp/blog/dspstrength/

Turn — How to Select the Right DSP for Your Business :
https://www.turn.com/blog/how-to-select-the-right-dsp-for-your-business

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