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市場動向・レポート用途別・業界別 2016年12月19日

今年のクリスマス動画おすすめ5作品&人気作品の視聴動向から探るキャンペーン戦略のヒント

毎年世界中でさまざまなクリスマス動画が公開されるこの時期。今年は何と言ってもJohn Lewisによる「#BusterTheBoxer」の一人勝ち状態ですが、その他にも優れた作品が数多く生まれています。

今回はその中から厳選した5作品をお届けするとともに、各種ソーシャルメディアにおけるクリスマス動画の視聴データから導き出された来年の戦略へのヒントをご紹介します。

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それではまず、movieTIMESが厳選した5作品をご紹介していきます。

心が躍る!サンタクロースの「妻」が見せた華麗な作戦

 

企業:Marks & Spencer(マークス&スペンサー)
タイトル:Christmas with love from Mrs Claus

世界中にプレゼントを届けるサンタクロースを見送ったMrs.サンタクロースが、いたずら好きの男の子Jakeからの手紙を受け取り、彼の願いを叶えるべく秘密の大作戦を決行するという壮大なストーリー。
高級スーパーM&Sらしい、華やかでおしゃれな作品です。これまで語られることのなかったサンタクロースの“妻”というキャラクターを主人公にした点が何よりユニークです。 

クリスマスの最高の贈り物は○○だった!

 

企業:Sainsbury's(セインズベリーズ)
タイトル:The Greatest Gift

おもちゃ工場に勤めるDaveは、妻や子どもたちへのプレゼントを何にするか必死に考えます。しかし電車が止まったり、おもちゃ売り場が大行列だったりして、家に帰ることもできません。家族が寝静まってから帰宅したDaveは、娘の枕元で、皆で一緒に作ったジンジャークッキーを目にします。そして彼は、家族に贈るべきプレゼントは、“自分と一緒に過ごす時間”だと気が付くのです。
すると彼は、夜中に工場に忍び込み、自分の身代わりロボットを大量生産! 会社での会議や梱包作業、プレゼントの買い出しをロボットたちに任せて、Daveは1日家族と共に過ごす幸せな時間を作り出したのです。

昨年好評だった猫のMogから一転、今年のSainsbury'sの作品は忙しく働く夫や父親という視点に立ち、家族との時間の大切さを改めて思い出させてくれる、時代性を反映した企画となっています。

英語を必死に勉強するチャーミングな男性の目的とは…?

 

企業:Allegro
タイトル:English for beginners

ポーランドのオークションサイトAllegroが公開した本作。
一人で暮らす男性のもとに、初心者向けの英語教材が届きます。早速彼は、覚えた単語を家中に貼ったり、パソコンを使って発音練習をしたり。移動中や入浴中も練習を欠かすことなく、どんどん夢中になっていきます。特に「I love you. You are perfect.」というフレーズがお気に入りのようです。
そんな彼に次に届いたのはスーツケース。彼は準備を整え、ついに旅に出ます。飛行機やタクシーを乗り継ぎ、やっと到着したのは息子家族の待つ家。そこで初めて会う孫娘に対し、覚えたての英語で話しかけるのです。

Allegroで手に入れたものが素敵な体験を生み出すことを表現した本作は、ポーランド発でありながら世界中で話題となり、1,200万回再生を超えています。主人公の真剣さゆえのコミカルさと感動的なストーリーラインのバランスも巧みです。

ウェス・アンダーソン監督の世界観あふれるオシャレCM

 

企業:H&M
タイトル:Come Together

短編バージョンが日本でもテレビCMとして流れている、H&Mのクリスマス動画。
舞台はクリスマス当日の列車の中。悪天候やルート変更などにより、11時間半もの遅れが生じています。到着するのは夜中になるため、乗客たちのクリスマスの予定は台無しです。そこで車掌は、そのお詫びとして小さなクリスマスパーティを企画。他人同士であっても、一緒に集うことの幸せを表現しています。

独特のカメラワークや色使い、世界観はまさにアンダーソン監督の短編映画のよう。彼の作品の常連であるエイドリアン・ブロディが車掌役で主演している点もなんとも豪華です。登場人物たちはみなH&Mのホリデーコレクションを着ており、部屋着のようなコンフォート感とパーティという特別なシチュエーションという意外な組み合わせもユニークです。

人に「与える」ことを学び、成長する女の子の物語

 

企業:Three Ireland
タイトル:The Girl and The Cloud Film 2016

最後にご紹介するのはアイルランドの通信会社Threeによる作品です。昨年のクリスマスにアナはお父さんから「雲」をプレゼントされました。間もなくふたりは大の仲良しになり、どこに行くにも一緒。しかし夏を迎え、”体調”の悪い雲のためにアナはいろいろと調べ、ひとつの決断を下します。雲をクーラーボックスに入れ、家族で向かった先は地球の最北端。雲はそこで元気を取り戻し、アナも寂しくも嬉しい気持ちを覚えます。サプライズは人からもらうだけでなく、時には人に与えるものだとアナは学んだのでした。

本作は2014/2015のクリスマス動画(アナが雲のプレゼントをもらうまでのストーリー)の続きとなっており、連続性を持たせることでストーリーに深みが出ています。

クリスマス動画がSNSで拡散されるために必要なものとは

さて、上記5作品を含め、今年反響が大きかった動画の数々は、実際どのように視聴されたのでしょうか?
今年もっとも話題となった上位10作について、ソーシャルメディアの分析を行う英Socialbakersが興味深いデータを公表しました。その主なポイントが以下の4つです。

  • クリスマス動画に対するエンゲージメントの90%、再生数の60%がFacebook上で発生した。YouTube上での動画再生は全体の40%弱。
  • ソーシャルメディア上でのエンゲージメントの69%がJohn Lewisの動画に関するものだった。
  • John Lewis、Marks & Spencer、Waitrose(#HomeForChristmas)の3作品がすべてのソーシャルメディアでトップ3を独占。
  • Facebook上で動画が拡散されるのはわずか2日間。

まず上位10作品について、ソーシャルメディアおよびYouTubeでのエンゲージメント数と再生数を比較したのが下の2つの表です。これを見る限り、エンゲージメント数はFacebookが圧倒的であり、動画の拡散力という点においては、現時点でFacebookがもっとも強いと考えてよいでしょう。
そして今年のトップ3作品はいずれもSNSでは広告としては配信しておらず、オーガニックの拡散だけでこれだけの再生回数・エンゲージメントを獲得している点にも注目です。もともと持っているブランド力やファンの規模といった要因もありますが、パワーのある良質コンテンツは広告に頼らずとも人々の間で自然拡散されることが証明されたと言えるでしょう。

▽ ソーシャルメディア上でのエンゲージメント回数トップ10

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▽ ソーシャルメディア上での再生回数トップ10

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もうひとつ興味深いのが、FacebookとYouTubeでの視聴動向の違いです。
下のグラフの通り、Facebookではほぼすべての動画において2日間という短期間に大きな盛り上がりを見せるのに対し、YouTubeでは公開後1カ月にわたって視聴され続けています。動画プラットフォームとしての両者の性格の違いが明確に表れました。

▽ Facebook上でのエンゲージメントの推移(2016.11.1〜11.21)

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▽ YouTube上での再生回数の推移(2016.11.1〜11.21)

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これらの結果を受け、Socialbakersはソーシャルメディア上でのクリスマスキャンペーンのインパクトを最大化するためのポイントを3つ挙げています。

  • 楽しさや歓びを届けるコンテンツで興味を喚起したら、その後も継続的にコンテンツを発信することで盛り上がりを維持する
  • 独自のハッシュタグではなく、一般的によく使われるハッシュタグを活用することでリーチの拡大を図る
  • 動画の制作に予算をかける。良い作品であれば、広告を活用しなくてもオーガニックだけで拡散する可能性がある

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日本と海外ではクリスマスというイベントの捉え方が大きく異なるため、海外作品のストーリーテーマをそのまま参考にすることは難しいかもしれませんが、見る人に歓びを与え、シェアされる動画の本質は変わらないはずです。今回ご紹介したさまざまなポイントを参考に、来年のクリスマスキャンペーンをぜひ成功させてください。

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