動画マーケティングの最新情報|movieTIMES ムービータイムス

movieTIMES ムービータイムス 映像制作の株式会社LOCUS

テクノロジー用途別・業界別 2016年09月14日

ビデオコマース最新事情――動画を視聴しながら商品をそのまま購入・決済できる時代がついに到来?!

日本でも動画を使ったECサイトやアプリを目にする機会が増えました。豊富な情報量を持つ動画を商品ページに掲載しておくことで、購入を後押しできるというメリットがあるため、今後も動画の活用が進んでいく分野のひとつと考えられています。
本記事ではそこからさらに一歩進み、インタラクティブ動画を用いて、動画を視聴しながら直接商品を購入できるという最新ビデオコマースに注目します。

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テクノロジーの進化に伴い、オンライン動画のインタラクティブ化が進んでいます。
一方的に動画を視聴するだけでなく、視聴者がアクションを起こせる機能を備えるインタラクティブ動画は、より高いマーケティング効果を期待できる手法として関心を集めています。

そんなインタラクティブ動画は、Eコマースとの相性が非常に良いと言えます。動画を視聴して関心が高まっている状態で、購入できる手段をすぐに提供することで、購入率の向上を期待できるためです。

海外ではすでに、インタラクティブ機能を用い、動画の画面から直接購入行動を起こすことができる“Shoppable Video(購入可能な動画)”が複数登場し、話題を集めています。そこで今回は海外の最新事例やテクノロジーをご紹介しながら、ビデオコマースの未来を考えてみます。

本格ムービーを楽しみながら気になるアイテムをチェック

英ファッションブランドのTed Bakerは2016秋冬コレクションのプロモーションとして、「Mission Impeccable(直訳:非の打ちどころのない完璧なミッション)」というタイトルのショートフィルムを公開。有名映画監督のガイ・リッチーを起用し、「007」を彷彿とさせる本格的なスパイ映画のような作品に仕上がっています。

それだけでも大きな話題になりそうですが、注目すべきは、映像内に次々に登場する新作コレクションを購入できるという仕掛けです。

オフィシャルサイトで本動画を再生すると、下図のように映像内の各アイテムの上に[+]マークが現れ、気になるアイテムをクリックすると右上の円の中に溜まっていきます。そしてその円をクリックすると、動画が一時停止し、選んだアイテムの情報と購入ボタンが動画の下に表示される仕組みになっています。

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<実際の動画はコチラでご覧いただけます>

同ブランドは昨年のクリスマスに初めて、購入機能を持つインタラクティブ動画を公開したところ、動画内で紹介した商品の売上やブランドエンゲージメントが30%も向上。そこで今回はさらにパワーアップさせ、趣向を凝らした企画を打ち上げたそうです。

本事例のように、ストーリー性のある本格的な映像作品の中に商品を登場させると、“あの映画の中で使われた服”といった付加価値も生まれ、視聴者の購買意欲をより刺激することができます。その際にすぐに購入できる仕組みを用意しておけば、購入を大きく後押しすることができそうです。

動画広告内に映る商品を自動的にタグ付けしてクリック可能に

上述のTed Bakerの事例は、オフィシャルサイト(と、本企画で提携するショッピングサイト)でのみ、インタラクティブ動画として体験できますが、次にご紹介するのは、アドネットワークを介して動画広告として配信できるビデオコマースです。

インタラクティブ動画を提供する米Fuisz Videoと、インタラクティブ動画広告を配信できるプラットフォームを提供する米Sizmekが組み、動画内に映っている商品をクリックすることで、その商品をカートに追加できるサービスが開発されています。

具体的には、映像内の商品を自動認識してタグ付けし、対象物の動きに合わせて、クリック可能なホットスポットも移動する、というFuiszの技術を取り入れた動画広告を制作し、それをSizmekのプラットフォームから動画広告として配信するというもの。これにより、視聴者は動画広告を視聴しながら、気になる商品をクリックして、詳細情報を見たりカートに入れられるようになります。

▽ 動画再生中、対象商品の上にホットスポットが点滅し、クリック可能に

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▽ クリックすると動画プレイヤー内に商品情報が現れ、カートに入れることができる

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<実際の動画はコチラでご覧いただけます>

この技術を使えば、動画広告に接触した人を商品紹介ページに遷移させる工程を省略し、動画内でカートに商品を入れてもらい、直接、決済ページに移動させることが可能になります。

じっくり比較検討するような商材には不向きかもしれませんが、日用品やファッションなどのほか、たとえば食卓のシーンに映る料理にタグ付けし、その料理に使われている食材や調味料を購入できるようにするなど、アイデア次第で効果的なビデオコマース動画広告が実現しそうです。

ついに動画内で決済まで完了!

最後にご紹介するのは、オーストラリアのIntegraPayが開発した動画内での購入・決済機能です。

同社のテクノロジーは、既存の動画データを変換して、「購入」または「寄付」の機能を追加できるというもの。動画プレイヤー内には価格やカートボタンなどが表示され、「購入」に進むと現れるフォームにクレジットカード情報や配送先などの情報を直接入力することで、すべての手続きが完了してしまいます。

同機能はPCとモバイルの両方に適応しており、さらに画期的なのが、ソーシャルメディアなどでシェアされても同機能を備えているという点です(表示形態が少し変わります)。つまりこの動画ひとつあれば、ECサイトのページに行かずとも、SNSのフィード上で商品が購入できてしまいます。

▽ ドローンを紹介する動画内に購入ボタンを設置

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▽ クレジットカード情報と配送先などを入力すれば購入手続きが完了

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<実際の動画はコチラでご覧いただけます>

以前の記事で、Z世代(10代の若者)には、SNSを使っている間はほかのウェブページに自動的に飛ばされてしまうことを嫌がる傾向があることをご紹介しましたが、そのようなインサイトにも応える画期的なテクノロジーです。

なお、movieTIMES編集部で調べた限りでは、本機能はFlashを使用しているため、再生できる環境が限られる可能性があります。しかし今後、どのような環境にも適応できる形式として同じようなテクノロジーが開発されれば、ビデオコマースの世界が大きく変わる可能性を感じます。

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テクノロジーはすごい速さで進化しており、人間が“こうだったらいいな”と考え付くものは、遅かれ早かれ実現されていくことでしょう。

そこで重要になるのが、それらの価値を発揮させるクリエイティブ企画力です。
今回ご紹介した最新のビデオコマースも、動画を視聴したらそのまま購入したいと思わせる企画、映像表現がなければ、その価値は半減してしまいます。

視聴者のインサイトも十分に研究し、“購入したい心理スイッチ”を押す企画を生み出すことに成功した企業が、いち早く最新テクノロジーの恩恵を受けられるのではないでしょうか。

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